人間のように様々な汎用AI
チャットGPTが普及すると、将来はどう変わるのだろうか。基盤技術である「大規模言語モデル」は、イノベーションをけん引する一方で、ホワイトカラーを中心に労働市場の大量失業を生む可能性がある。チャットGPTの産業への波及効果が大きい理由は、難所だった高度な言語処理問題をクリア可能なことだ。オープンAIが先月に発表した最新のAIモデル「GPT-4」は米司法試験の模擬試験で上位10%に入る成績をあげるという。そして、世界の主要言語にも対応する。こうであれば、小室圭さんが3年挑戦してやっと合格した資格も、簡単にチャットGPTにとってかわられるだろう。チャットGPTを使えば、相談できる顧問弁護士や通訳士、口述筆記のタイピストも不要になる。もう一つ見逃せないのが、入力は言葉だけでなく画像や音声、ソフトウエア、医薬品開発用のDNA配列など様々なデータを扱える。例えば、ユーチューブでも紹介されていたが、プロ並みのイラストを描く画像生成AIなどだ。米半導体大手エヌビディアCEOは、3月の自社イベントで、コンテンツ生成や創薬研究などに役立つ大規模言語モデルのクラウドサービスに乗り出すと表明した。実際にどんなサービスなのかはしれないが、高速演算可能なGPUを提供するエヌビディアからの提案だ。オープンAIと提携する米マイクロソフトのAI研究チームは3月、GPT-4の能力が言語の習得にとどまらず、数学や画像認識、プログラム生成、医学、法律などの分野で人間のレベルに驚くほど近いと結論付けている。これまで登場した「人間の能力を超えるAI」は画像認識や将棋や囲碁ソフトなど個別分野の特化型AIだ。一方、今回は人間のように様々な課題をこなせる汎用AIが最終目標に位置づけられている。今のAIブームが始まった2010年代半ばにもAIで無くなる仕事が話題になった。当時の将来シナリオがチャットGPTの登場で現実味を帯びている。米ペンシルベニア大学の研究者は大規模言語モデルが米国の労働市場に与える影響を分析した論文を発表した。大規模言語モデルを搭載したソフトウエアの導入によって、米国の労働者の約80%が少なくとも10%の業務に、約19%の労働者は少なくとも50%の業務にそれぞれ影響を受けると試算する。特に高学歴で高い賃金を得ているホワイトカラーへの影響が大きい。こういう話しを聞くと、愚生はよい時代にサラリーマン生活を送ったと胸をなでおろしたくなる。今日からは藤井6冠の名人奪取の対局が始まる。また、今日の大谷君はホームランを打つだろうか、他人頼みだがわくわくする季節だ。今日あたりは大学の入学式が多いだろう。愚生も半世紀前に、子犬のように期待に胸を膨らませて飛び跳ねていた頃を思い出す。
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