映画・テレビ

2022年8月14日 (日)

ディズニーがネットフリックスを抜いた。

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今決算でウォルト・ディズニーがストリーミング動画配信サービスの加入者数でネットフリックスを抜いた。ディズニーの健闘で、ストリーミング産業はコンテンツ勝負だという事が明らかになった。ディズニーのストリーミングサービスの総加入者数が約2億2100万人となり、ネットフリックスの2億2070万人を抜いた。すいぶんと後発にもかかわらず、ネットフリックスに競り勝った。ディズニーは、ネットフリックスを追撃するために、コンテンツに300億ドルもの投資を行ったという。ストリーミング技術などの通信速度やサーバー容量より、顧客が見たいコンテンツを揃えられるかが勝負になる。過去からのコンテンツが蓄積されたディズニーと新興のネットフリックスでは明らかに体力差があったのだろう。この業界は過去数年間、ネットフリックスの成功に倣うことを競い合ってきた。しかし、競合各社はストリーミングを事業戦略の中心に据えるというよりも、徐々に複数ある事業の1つとして位置付けるようになってきた。アナリストによると、加入者数の伸びが主な成功指標だったここ数年の流れが終わり、事業の成否を判断するキャッシュフローが重視されるという。ハリウッドにこうした堅実な風潮が広がったのは、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う加入者の急増が終息したことによる。ネットフリックスの急減速も影響し、株式時価総額は3000億ドル余りのピークから約1000億ドルと三分の一に減少した。今後さらに、苦境はさらに深まるかもしれない。HBOと合併したWBDは、先週、映画ストリーミング配信の「HBOマックス」の高コストのプロジェクトを打ち切り、評価損を出してこの分野を縮小する。メディアアナリストからは、WBDは「白旗を揚げたのだろう。痛みを引き受けられるほどの金銭力がないのだ」と解説する。どうも、コンピューター同様に、ハードよりソフト勝負が決めてとなってきた。愚生は当たり前のことだと思う。NHKのくだらない8K・16K技術や、インターネットに接続しなければ運用できないような地デジ機能は早期に止め、受信料を安くするためにスクランブル化すべきだろう。

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2022年8月 8日 (月)

BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』

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昨日は日曜日。朝からMLBエンゼルスの試合や高校野球を楽しもうと思っていた。しかし、昨晩壊れてしまった部分入れ歯のせいなのだろうか、気分がすぐれない。先日、食中毒を患ったときに、「一に健康、二に健康、三・四は無くて、五にお金」だと痛感し肝に刻んだ。しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるという具合で、入れ歯も含めて体調が完璧でないと物事が暗く感じる。アスリートと呼ばれる人たちは、注目度がある分だけプレッシャーも大変なものだと同情する。人は良い時は贔屓にしてくれるが、落ち目になると目もくれない。BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』(クイズ・のうベルショー)という臭い番組がある。タイトルはノーベル賞をパロディにしたもので、これに脳の衰えに警鐘を鳴らすという触れ込みだ。出場するパネラーは原則として40歳以上の芸能・文化人限定というが、バラエティー番組にほぼ出演しない忘れられた俳優らの出場も頻繁にある。味方によっては、落ちぶれた昔の人気タレントや歌手・俳優を曝し者にした皮肉番組だ。出演者は、どういうつもりなのかは知らないが見ていて痛い番組だ。その番組に、愚生より少し若い女優の吉沢京子さんが出演していた。彼女は1967年、東宝『燃えろ!太陽』で酒井和歌子の妹役で映画デビューした。その後、テレビコマーシャルなどにも出演していた。愚生が中高生の頃は、少し太めの可愛いキャラで人気を博していた。しかし、『クイズ!脳ベルSHOW』の吉沢京子は、オーラもなく年老いた太ったおばさんが安物の服を着て出演していた。あまりにも変わり果てた、現在の自分の姿に気が付かないのだろうかと同情した。一度人気者になると、往年の自分を思い出してテレビ出演をしたいのだろうか。「老兵は死なず、消え去るのみ」という美学はないのだろうかと思う。愚生はサラリーマン時代、年老いても会社にしがみ付く肩書を持つ多くの先輩を目にしてきた。勢いのある時は偉そうなことを言っていたから、よけいに惨めに思えた。その轍を踏まずと、「後進に道を譲る」と早期退職した。50代半ばで退職したことで、自立して飯の糧にありつけたことを感謝している。ノーリスク・ノーリターンとは良く言ったものだ。

 

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2021年5月30日 (日)

小津安二郎監督の「長屋紳士録」

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昨日、アマゾンプライムで小津安二郎監督の「長屋紳士録」という古い映画をみた。昭和二十二年完成とあったことから、当時の世相がしのばれる映画だった。あらすじは、ウィキペディアからの引用だが、「長屋街に親をなくした一人の子供・幸平がつれてこられる。しかし、住人は皆面倒がり、その挙句金物屋を営むおたねがその子を引き取ることとなる。最初おたねはもっぱら面倒がるが、だんだんと子供の面倒を見るうちにいとおしくなっていく。幸平を動物園に連れて行ってやったり、旨い物を食べさせてやったりと、決して豊かではないが楽しい生活を送っていた。そのうち幸平の父親を名乗る一人の男が現れ、引き取って行った。おたねは、実の親と一緒になった子供のことを思って泣くのだった。」そして、戦後になって人々が自分勝手な主張ばかりをして、他人に配慮しなくなったと自戒する。いつの世でも昔を思うのは同じなのだろうか。価値観が激変した終戦後の昭和でも同様だったようだ。愚生が生まれた頃の昭和を映した映画に、懐かしさがこみ上げてきた。愚生が幼い頃は、冷蔵庫も洗濯機、白黒テレビもなかった時代だった。スイカは釣瓶の井戸で、ブリキ缶に水を貼ってジュースもどきの飲み物を冷やした。当時の給食には、脱脂粉乳をミルクと称して出されていた。また、ソーセージは魚肉だったし、唐揚げは鯨肉だった。今では、高級な鯨肉は一番安かったのだろう。貧しかった時代を知っていたから、それでもおいしく食べた記憶がある。ただ、愚生の通った保育園では、豆腐の搾りかすの「おから」が副菜として毎日だされた。そのせいで、今でも「おから」を見ると気持ちが悪くなる。愚生の母は、小さい頃から裕福に育った人だったから我がままな性格だ。大きくなってから、何故、愚生だけ保育園に通わしたのかと聞いたことがある。その答えは、愚生が煩くて邪魔だったから、長期に預かってもらえることが理由だという。すいぶん失礼な扱いだと思ったので、愚生の息子たちは幼稚園に通わせた。その息子たちも、家を出てからは伴侶との世帯で精いっぱいなのだろう。親を振り返ることは少ない。愚生も同様だったから、それに腹は立たない。しかし、長屋紳士録を見ながら横のケージに目をやると、仰向けになって安心しきって眠っているスムチのロイ君の顔が見える。ロイ君から言えば、愚生が親であることは息子達と同様だろう。犬だからと言って、憎い可愛いなどあってはならないと自戒する。

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2021年5月 5日 (水)

小津安二郎の「秋日和」

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 愚生のゴールデンウイークといっても、サラリーマン時代と違いありがたみはない。そうかといって時間に拘束された時代が懐かしいとは思わない。その当時は精一杯生きていた気がする。しかし、今から思えば、無駄なことを色々気にしていたような気もする。年老いた今から思えば、つまらないことに拘っていたと思う。高齢者と呼ばれる中で、事情があるのだろうか、今でもサラリーマンをしている学友がいる。彼は名刺の肩書に拘って、いろいろ会社の説明をする。しかし、愚生にとって名刺の肩書などはインク代だけだと思っている。米国流にいえば、その人の年収が勤め人を量る価値だ。時間があるシルバーライフ時代まで、人に使われていたのでは息抜きする時間もないだろう。人は生きるために自分に合った価値観を作り出す。そして、自分を納得させる生き抜くモチベーションを保つ。彼の意識の中にまで入り込んだことはないが、学生時代はもっと闊達な奴だったとの思いがある。そして、安アパートで将来や女性のことを熱く語ったことを思い出す。古い映画だが、小津安二郎の「秋日和」という作品がある。亡くなった友人の七回忌、末亡人の妻・秋子は相変らず美しかった。娘のアヤ子も美しく育ち、すでに婚期を迎えていた。学友の三人は、アヤ子にいいお婿さんを探そうと、ついお節介心を起すが話は立ち消えになった。一方、亡くなった友人の妻は親子二人でアパートにつつましく暮している。そして、その妻の再婚という話しになった。候補者は三人の中の、やもめの平山という学友だった。平山もまんざらではない。しかし、秋子は娘に自分がこれから先も亡き夫とともに生きることを語ったという筋書きだ。こういう映画を見ると、愚生の学生時代を思い出す。先の友人を見れば、大きく変わった部分と全く変らないものもある。そして、人の一生とは何だったのかと自問したくなる。振り返れば、愚生の人生も辛かった日々はあったが、日の当たる場もあったから「良い」としよう。身の丈を考えれば、良かったと褒めてやりたい。小津安二郎監督の映画は独特の匂いがする。そのころの銀幕のスター、原節子や司葉子、笠智衆、佐分利信などが懐かしい。愚生の母は、佐分利信のことを好きだった。そして、中学生時代の数学の先生は、司葉子のファンだったことを思い出す。

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2020年11月16日 (月)

『東京家族』はオリジナル版と遜色なし

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昨日は、時間を持て余したのでアマゾンプライムで、『東京家族』を見た。東京家族は、小津安二郎監督による『東京物語』(1953年)をリメークして制作したものだ。設定やストーリーなど大部分を踏襲したが、時代背景を平成に移し替えた。広島側の舞台は、尾道から豊田郡大崎上島町に変更された。愚生は小津安二郎の『東京家族』は、何度か見た記憶がある。出演者は、笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡、三宅邦子、香川京子、そして東野英治郎や中村伸郎と、そうそうたるメンバーだった。そういう理由で「男はつらいよ」シリーズなどの娯楽映画を手掛けた山田洋次監督の作品を見る気はなかった。しかし、現代の東京を舞台とした家族の物語『東京家族』は、老夫婦役に橋爪功と吉行和子、長男役には西村雅彦、長女役には中嶋朋子と、実力派の役者が揃っていてオリジナル版と遜色を感じなかった。また、ロケ地が東京郊外の町田市の高級住宅街「つくしの駅」近辺だったことも親近感を覚えた。そして、長女の美容室は小田急沿線。高級ホテルは、横浜のコンチネンタルホテルだった。愚生の勤め人時代の友人がコンチネンタルを結婚式で使ったが、400万円も払ったと言っていた。尾道市から変更したのは、交通環境が整備され『東京物語』の時代ほどの片田舎ではないため、フェリーに乗る大崎上島町に変更したという。東京物語では、主役の老夫婦が子どもたちからプレゼントされるのが、熱海の温泉旅行だった。今回は横浜のコンチネンタルという高級ホテルに変更された。愚生は熱海旅行では都合が悪ければ、箱根にすべきだと思った。いったい、コンチネンタルに泊っても何を見るのだろうかと疑問に思った。今回は『東京物語』における三男と次女にあたる人物は登場しない。そのかわり、『東京物語』では戦死した設定となっていた次男は生きていて、妻夫木聡とその恋人を蒼井優が演じていた。彼らの演技力も素晴らしく、改めて若手の実力派を見た気がした。愚生が論評する知見は持ち合わせてはいないが、正直『東京家族』の方が面白かった。それは、映画自体よりも、つくし野や田園都市線、小田急線などが身近に感じたからかもしれない。そういえば、「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督がマルチェロ・マストロヤンニ主演で撮ったイタリア製人情悲喜劇「みんな元気」や、それをリメークしたロバート・デ・ニーロ主演の「Everybody's Fine」なども、同様に小津安二郎監督の「東京物語」のリーイク版だろう。老人の目を通して人間のぬくもりと残酷さが垣間見られる。愚生もその年になって、この映画の深い意味が理解できるようになった気がする。

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2020年11月 1日 (日)

人種の細かな特徴は見分けにくい

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映画「007」シリーズの主人公、初代ジェームズ・ボンド役で知られるショーン・コネリー(90)が、大西洋の島国バハマ(自宅)で死去した。英BBC放送によると、死亡日時や死因は不明だ。「007」シリーズというと愚生が北陸の田舎にいた時期に、第4作の「サンダーボール作戦」を母に連れられて観たことを思い出す。当時は小学生くらいだったから、ボンドと女性の絡みは少し刺激が強かった。彼の出演した映画は、007以降もテレビなどを通じて多数観た。彼の演技が上手いとか下手という風評はともかく、愚生は好きな俳優だった。死亡時の自宅は「バハマ」というから、老後は暖かいカリブ海で過ごしていたのだろう。007以降で記憶にあるのは、大学時代に観た「風とライオン」だ。ショーン・コネリーの演じた主人公のライズリーはベルベル人の族長だったというからアラビア人の役だ。ショーン・コネリー自身はスコットランド人だから、英国人から見れば奇異に映ったのではないかと思う。しかし、作品は米国映画だから、この辺の細かい所はいい加減なのだろう。いずれにしても、東アジア人である愚生から見ると、欧米人の細かな特徴は見分けにくい。黒人となれば、更にわからないだろう。米国子会社に出張した際に、白人女性は中国人と日本人の見分け方は、顔が「四角」か「丸い」かだと言っていた。特徴の見分け方がこの程度だから、米国ではスコットランド人とベルベル人の違いなど判らないのだろう。沢尻エリカの母はフランス国籍と言うが、ベルベル人というから人種的にはアラビア人だ。いずれにしても米国人は混血が進んで、純血種などはいないのだろう。愚生が英国子会社に行った際は、スコットランド人とイングランド人の見分けた方は、スコットランド人は英語が下手で聞き取れないという区分けだった。グローバル化で混血が進むと、混血児は自分のアイデンティティーをどう保つのだろうか。滝クリやベッキーなどは日本人との混血だろうから、外人の目から見れば日本人の括りなのだろう。長々とどうでも良いことを書きすぎた。いずれにしても、ショーン・コネリーが亡くなったことは、愚生にとっては印象的な俳優だったため寂しい限りだ。ところで、愚生宅のロシアンブルーもいつまで生きながらえるか微妙だ。本人は愚生の隣部室に引っ越してきたため、夜トイレに行く時に顔を会わせる。何時も首を起こして、スフィンクスのような姿で一睡もしていない。かみさんに聞くと、夜は何時も寝ていないという。愚生の友人宅の拾ってきた野良猫などは、飯を食う間しか起きていないというから大違いだ。同じ猫でもずいぶんと振る舞いに差があるようだ。こういう話を聞くと、改めて愚生宅のロシアンブルーのやんごとなき血統に敬服する。

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2020年10月17日 (土)

NHKのスクランブル化

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NHKは、未契約世帯への訪問活動などで年間約300億円の経費がかかっている。そのため家庭や事業所でテレビを設置した場合に、届け出を義務化するように要望する。この制度改正が実現すれば受信契約の対象者を把握しやすくなり、公平な負担を実現できると主張する。NHKの言う公平とは、見てもいない人から強制的に受信料を徴収することらしい。しかし、この悪法自体がNHKを肥大化させ、非効率な運営を可能にしているのだろう。愚生の知人に、NHK職員がいたが、彼は27回も転勤したという。よほど仕事に合わなくて、職場をたらい回しにされたのだろう。民間企業なら、上手い理由をつけてとっくに解雇されている。NHKの要望は、設置届け出の義務化に加え、未契約者の氏名を照会できる制度の導入も求めるという。見てもいないNHKの受信料を払わないことは、あたかも犯罪者のような扱いで未成年者の名前も調べるという。こんな増長をNHKに許してしまったのは、いったい誰だろう。N国党になぜ、あれほど自民党の批判票が流れたのだろうか。政府はデジタル庁やハンコ廃止をうたうが、今時、最新の情報をテレビに頼る人は少ない。インターネットで情報を検索した方が遥かに速いからだ。映画やドラマでも、ネットで観賞する人が多いからネットフリックスなどが伸びている。インターネット経由の映画やドラマ、そしてスマホに支払う料金などを含めれば、見もしないテレビの受信料の強制徴収などは廃止にして頂きたい。昨今、デジタルを語るなら、早急にNHKをスクランブル化すれば済む話だ。見たいなら人から料金を取ることは正当だろう。しかし、見たくない人からもお金を取って儲けようとすることほど、不公平なことはない。そもそも、スクランブル化すれば、ホテルでNHKを見る人は少ないだろうし、民放を圧迫することもない。NHKの競争力を高め、効率化するにはスクランブル化して、独立法人にするしかない。このような簡単なこともできないで、デジタル庁を叫んでみても、絵に描いた餅にしかならない。

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2020年10月12日 (月)

必ず感動できる『ニュー・シネマ・パラダイス』

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晩年を生きる愚生は、土日というと特にすることがなく時間つぶしをする必要がある。幸い口語・文吾訳の聖書のキンドル版が99円という破格の値段だったため購入してあった。愚生は名ばかりのクリスチャンだが、聖書は何度か苦痛を抑えて通読した過去がある。エドガーケーシーは、毎年通読したというから頭が下がる。愚生の場合は、読むといっても、ただ字面を追うだけだ。最近はAmazonエコーという便利なものがある。依頼すれば、AIが朗読してくれる。内容は馬耳東風で抜けていくが、良い子守唄になる。そういうわけで、昨日も聖書朗読をさせながら昼寝をした。しかし、目覚めてからまだ少し時間があったので、何か映画でも見ようかと思った。必ず感動できる映画は少ない。1988年公開のイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)は、その中の1つに数えられるだろう。監督はジュゼッペ・トルナトーレで、映画は彼の自叙伝でもある。中年を迎えた映画監督が、映画に魅せられた少年時代の出来事と青年時代の恋愛を回想する物語だ。映画もそうだが、バックグラウンドのエンニオ・モリコーネの音楽も良い。何度か見た映画だったが、今回偶然見たのが「劇場版」だった。第二次世界大戦終結から間もない頃は、日本と同様に、映画館は唯一の娯楽施設だったのだろう。愚生も両親と大映製作「赤胴鈴之助」などを見た記憶がある。愚生が育った地域は、外界から隔絶されたシチリア島の村落とまでは酷くないが、冬は閉ざされてしまう豪雪地帯だった。「十戒」や「風共に去りぬ」が戦前に製作されたと聞くと、大東亜戦争がいかに無謀だったかが分かるように気がする。映写機が回り、アメリカ映画の中で描かれる想像を超えた豊かさや、ロマンティックな男女関係などが映画に映し出される。映画は、故郷の母から少年時代から親しくしていた映画技師のアルフレードが死んだことを知らされる。30年経を経てローマで映画監督として成功し、年老いた母の待つ故郷の村に帰って葬儀に出席する。そして、「新パラダイス座」が解体される。劇場版は幼少から壮年期まで、映画館を中心に撮られた郷愁を感じる映画だ。特に最後、神父に放映カットされたキスシーンが連続する場面は圧巻だ。この映画を見終わって、少し短いと思ったので調べると「完全版」という版もある。こちらは、主人公トトの成長物語のようで、普通に恋愛をテーマにした映画のように感じる。やはり、愚生には恋愛シーンをカットした「新パラダイス座」を中心とした劇場版の方が秀作だと思う。Amazonプライムでは、両方を無料で見られる。巣籠状態で、更にアマゾンに取り込まれていく気がする。そういえば、明日、明後日はAmazonプライムディーだ。

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2019年10月28日 (月)

NHKには脱税は犯罪だという意識が薄い

1099047 お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実は、国税局から約1億1800万円の申告漏れの所得隠しを指摘された。その徳井が登場予定のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」は、第40話で声だけが流されたという。徳井は11月3日放送の第41話から最終話まで、1964年東京五輪・女子バレーボール日本代表の大松博文監督役で登場予定という。しかし、NHKは通常は代役で撮り直するが、今回は全出演者の撮影がすでに終了している。そのため、今後の対応を保留している。愚生に言わせれば、NHKは親方日の丸で税金に疎い。ずいぶん前だが、NHKの有働由美子元アナウンサーが私用の服を経費算入して摘発されたことがあった。要するに、NHK職員には脱税は犯罪行為だという意識が非常に薄いことだ。確定申告をしなかったといいう徳井は、その間、上下水道などの公共施設を使っていたはずだ。当然、日本に住む以上、日本の法律は守らなければならない。これは、有働由美子元アナウンサーでも同様だ。過去には、野村幸代さん、坂東英二さんや上沼美恵子さんまでもが摘発された。徳井のような犯罪者が日本女子バレエーの大松博文監督役を演じてよいものなのだろうか。予算がないからと、NHKはこのまま放映して良いのだろうか。愚生は、取り直しができないというなら、いっそのこと放映を止めてしまえばよいと思う。このまま犯罪者が演技するドラマを放映するなら、NHK視聴者や大松監督の関係者にあまりにも失礼だ。愚生は、いまだに小林幸子がテレビに映ると、即チャンネルを他局に変える。なぜなら、恩を仇で返すような彼女の人生観を思い出すと腹が立つからだ。公共料金として、強制的に徴集するNHKの受信料の支払いは防ぎようがない。その親方日の丸の驕り高ぶるNHKが予算の都合などと言うなら、ふざけるなと言ってやりたい。

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2019年9月 5日 (木)

Alexaのハンズフリー機能は重宝する

Ba610_242_dd3c1afb3d26eb365da70df5ffa562 3大ECサイト利用実態調査という記事があった。ECサイトを上位から数えれば、「アマゾン」「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」の3つだろう。愚生の場合は、この中の楽天市場は使わないため「ヨドバシドットコム」が入る。もちろん、Amazonもyahooもプレミアム会員になっている。調査では、普段使っているECサイトの1位は「アマゾン」で、全体の90.6%。2位は「楽天市場」で56.7%、3位は「Yahoo!ショッピング」26.8%だ。その他と回答した中で多かった回答は「ヨドバシドットコム」だったという。愚生がヨドバシドットコムを使うのは、翌日配達と医薬品が他サイトより安いからだ。家電に関しては、決してヨドバシドットコムが安いとは思わない。しかし、愚生の自宅近くには、ヨドバシ店舗がある。そのため、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど先々の修理を考えて近くの店から買っている。その方が、安心な気がするからだ。調査対象の利用者がECサイトを評価するポイントは、1番は「検索窓に入力したキーワードで欲しい商品がヒットする」、2番は「商品を比較しやすい」だという。多くの項目で、アマゾンのシステムが優位だが、アマゾンと楽天市場の評価が拮抗している項目もある。それは、スマホアプリの使い勝手程度だ。アマゾンは一つのサイトで商品を出品するマーケットプレイス型ECサイトだ。そのため商品データは、アマゾン側で管理する。一方、テナント型ECサイトは店舗ごとに掲示する情報が異なる。これでは、価格で比較は可能だが、スペックで商品を比べることは難しい。ところで、そのAmazonは9月5日、メディアストリーミング端末「Fire TV Cube」(第2世代)の販売を開始した。Alexaによる音声操作に対応するという。8個のマイクアレイとビームフォーミング技術を利用した遠隔音声認識機能により、残響音や再生中のコンテンツの音、話し声を個々のマイクが信号処理し、「アレクサ、〇〇を再生して」というユーザーの呼びかけを聞き分けて応答する。Alexaスキルにも対応するほか、内蔵スピーカーで天気予報やニュースを聞いたり、音楽を再生するなどスマートスピーカーのようにも利用可能らしい。ということは、今Alexaに接続しているスピーカーも不要なようだ。そして対応する映像サービスは、プレスリリースにはPrime Video、Netflix、Hulu、DAZN、FOD、AbemaTV、Tverといったサービスの中に、YouTubeもある。Alexaを通じて対応するテレビやサウンドバー、AVアンプ、スマートホームデバイスをコントロールする。雑音の中でもAlexaが応答する。例えば、「アレクサ、ザ・ボーイズ 字幕版を再生して」と呼びかければ、テレビがオンになり、Prime Videoで前回停止した場面から視聴が再開する。愚生も使っているAlexaは、ハンズフリー操作などの機能拡張がとても便利で重宝している。Fire TV Cubeで映像もハンズフリーが可能なら購入しようと思う。ただ、飛びつき買いはしたくないのでAmazon Prime day辺りで激安で販売して頂きたい。Fire TV Cubeは、赤外線延長ケーブルとAmazonイーサネットアダプタを付属しており、価格は14,980円とのこと。断っておくが、愚生はAmazonと全く関係はない立場だ。

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