将棋

2023年3月20日 (月)

タイトル6冠を20歳8カ月で達成

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昨日は将棋の第48期棋王戦五番勝負の第4局が栃木県日光市で指された。挑戦者の藤井聡太(王将、竜王、王位、叡王、棋聖)が渡辺明棋王名人から3勝1敗で棋王位を奪取した。藤井6冠は史上2人目となるタイトル6冠を20歳8カ月で成し遂げた。藤井6冠は名人戦A級順位戦プレーオフに勝利しているから、4月からの名人戦を渡辺名人と戦う。名人戦は、七番勝負のため過去の戦績から圧倒的に藤井6冠が有利だろう。愚生ならずとも7冠達成はほほ確実だと思う。藤井6冠は名人戦七番勝負に向けた決意を「あまり間を置かずに、という形になるので、今回の棋王戦を振り返りつつまた向かっていければいいかなと思います。」と静かに語っている。愚生は朝からAbema.TVで対局を見ていたが、終盤まで互角で一進一退の戦いだった。終盤の藤井6冠の寄せは素晴らしかった。あっという間に詰め上げた。やはり、勝負事は最後に強い奴が勝つとつくづく思った。4月からの名人戦が今から楽しみだ。昨晩の感想戦を見ながらの晩酌は非常においしかった。終活中の愚生は、特段変化のない生活だ。贔屓とはいえ、愚生が勝ったような嬉しい気持ちだ。渡辺名人には「口は禍の元」とひとこと言いたい。三浦冤罪事件の張本人だった渡辺名人は未だに不愉快千万な棋士だと思う。残るタイトルは永瀬王座がもつ王座一冠となった。予選を勝ち抜いてぜひ8冠を実現して頂きたいものだ。愚生が言う話ではないが、藤井6冠の実力は他棋士より一段抜けているような気がする。過去にこれほど強い棋士はいなかったと思う。愚生が雪深い北陸で将棋を覚えたのは、戸外で遊ぶ遊戯がなかったからだ。炬燵にあたりながら、花札やトランプ、将棋などで遊んだ。将棋と言っても本将棋、回り将棋、ハサミ将棋、軍人将棋、将棋崩しといろいろな遊び方があった。今は軍事将棋などないだろうが、終戦から時を経ていない頃は盛んだった。軍人将棋は、両プレイヤーが駒を裏返した状態で自分の陣地に自由に並べ、先攻から交互に駒を動かしていく。駒にはそれぞれ強弱がある。同じ升目で駒が重なったときに弱いほうが盤上から排除される。プレイヤーは相手の駒を見ることができないため審判役がいる。ゲームは相手の総司令部を占領するか、相手の動ける駒を全滅させた方が勝ちとなる。将棋駒には元帥、大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐や飛行機、戦車、地雷、歩兵などがあったと思う。古い記憶を辿るといろいろなものが

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2023年2月27日 (月)

身分を明かさないでの寸評は困る

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昨日、将棋・第72期王将戦七番勝負第5局で藤井聡太王将(5冠)が羽生善治九段を101手で下し、対戦成績を3勝2敗とした。並行して挑戦者として臨んでいる棋王戦五番勝負でも奪取へあと1勝としており、最年少6冠の実現が濃厚だ。勝負は藤井王将が大激戦を逆転で制した。一時は形勢を逆転され、超難解の試合になった。一進一退の激しい攻防だったが藤井5冠が終盤の強さで寄せ切った。これで藤井王将は先手では27連勝とした。渡辺明棋王に挑戦する棋王戦五番勝負に勝てば、6冠達成となり、羽生九段の24歳2カ月の最年少記録を29年ぶりに更新する。さらに第81期名人戦の順位戦A級では広瀬章人八段と首位並走している。渡辺名人への挑戦権を得て名人位を奪取すれば、最年少21歳2カ月の記録を更新し、併せて7冠達成となる。この王将戦の対局はAbema.TVで無料放送されていないので、画面は毎日新聞電子版で棋譜、IA評価はユーチューバーの画面を見ながら観戦した。おもろかったのは、ユーチューバーの滑稽な解説だ。元奨励会員と言う肩書だから、プロ棋士の将棋など解説する棋力はない。しかし、水匠という将棋ソフトを使って両対局者を批評していた。プロ棋士であれば、プロの棋力があるから棋士が指せる手かを検証しながら解説する。このユーチューバーはAIソフトの評価を見て批評しているだけだった。三段リーグまで行けずに、奨励会を級位クラスで退会したのだろう。そうであれば、藤井5冠や羽生九段の評価など恐れ多いと思わないのだろうか。自分が強いなら小山さんのようにプロ棋士試験をうけたらどうだろうか。単に元奨励会員だと言っても、顔出しもしないで身分を明かさないでの寸評は困る。評価値の内容が本当にあっているかの検証責任はどうとるのだろうか。彼の場合はソフト指しの疑惑が出てからウォーズ局動画の本数が減った。そして、将棋ウォーズがソフト指しへの厳しい対応を広報したとたんに、アカウント削除したなど怪しい行動が多い。プロの公式戦を解説するのは棋力やスポンサーへの配慮から問題ではないかと思う。現実に将棋ソフトと同じ手を棋士が指せる可能性は少ない。ソフト評価から、自分の指し手のように大騒ぎして解説するのはどうかと思った。愚生は、当人は棋力もないのに解説するその傲慢さから見て、たぶん20~30代の若い人だと思う。金儲けのためなら何でもするのだろう。彼は本業が株だと言っていたが、その冷静さを欠く発言から考えて、株で儲かっているとは思えない。額に汗して何か飯の種でも身に着けたほうがよいのではないだろうか。

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2023年2月19日 (日)

将棋の神様に見放された棋士は負け

9_20230219091501 第48期将棋棋王戦5番勝負の第2局が、昨日金沢市で行われた。藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖)vs渡辺明棋王(名人)に藤井5冠が勝ち2連勝とした。藤井5冠が棋王奪取となれば、史上最年少6冠となる。第3局は、新潟市で行われる。勝てば藤井5冠が羽生善治九段の24歳2カ月の最年少記録を29年ぶりに更新する。棋王11連覇を目指す渡辺名人はかど番に追い込まれたというより、藤井5冠にこのあと3連勝は望み薄なため決まったようなものだろう。戦型は角換わり。将棋はねじり合いの中盤から、終盤わずかにリードを広げた藤井5冠が終盤力を発揮し寄せきった。形成の判断は、どの棋戦でもAIに頼るようになった。終盤まで互角と言う判定だったから、最後まで難しい将棋だったようだ。藤井5冠は対渡辺戦が6連勝とした。タイトル戦での渡辺戦は10連勝とし、一気に史上最年少6冠獲得に王手をかけた。6冠を達したのは羽生だけで、当時24歳だった。今回20歳の藤井聡太5冠が達成すれば、最年少で史上2人目の快挙となる。時間の短い棋戦と言っても朝から夜の7時くらいまで観戦していたので疲れた。しかし、贔屓の棋士が勝つと溜飲がり爽やかになる。負けた渡辺明さんは、さぞ疲れたことだろう。ずいぶん昔の話になるが三浦冤罪事件を起こした張本人だから、愚生は未だに嫌いな棋士だ。物事を口にする場合は、もう少し深く検証してから発言すべきだった。軽率な発言で将棋界を揺さぶったことは、未だに忘れられない。愚生も呆れたことと、腹立たしさで、将棋を数年見なかった。その後、藤井聡太という大天才が表れて将棋人気が復活して棋界を救った。将棋の神様に見放された棋士は負けるのが必然だろう。

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2023年2月 4日 (土)

将棋だけでは十分な稼ぎではない

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日本将棋連盟から昨年の獲得賞金・対局料ランキングを発表された。藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が1億2205万円で、1億円超は藤井五冠、ただ1人だった。
2位以下は次の通り(カッコ内は前年の順位と獲得額)
②渡辺明二冠=名人・棋王7063万円
③豊島将之九段5071万円
④永瀬拓矢王座4668万円
⑤斎藤慎太郎八段2362万円
⑥広瀬章人八段2166万円
⑦菅井竜也八段1970万円
⑧佐藤天彦九段1819万円
⑨山崎隆之八段1770万円
⑩稲葉陽八段1580万円
女流棋士は、里見香奈女流五冠(30)=白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花=が1位(金額非公表)に返り咲いた。
これは獲得賞金と対局料の収入だけのランキングのため、実際の年収とは乖離している。例えば、藤井5冠の場合はCM料や将棋免状、扇子、色紙やイベント出場料など更にもう1億円以上はあるだろう。しかし、愚生の感覚では大変な仕事の割には、棋士の収入は少ないと思った。女流棋士の場合は非公開とあるから、もっと少ないのであろう。長年トップを快走していた羽生九段もB1に降級するとトップ10にも入らないようだ。順位戦に参加できない下位のフリー棋士などの暮らし向きが楽ではないような気がする。桐谷広人七段のように株で生計を立てている人も多いのかもしれない。桐谷さんが株を始めるきっかけとなったのは将棋だった。プロ棋士だった桐谷さんは、1980年代には将棋についての著作を活発に出版するなど、プロ棋士として活躍していた。そんな活動のひとつとして、証券マンたちへの将棋指導があった。それがきっかけで、個人投資家になったという。実際に株で生活するなら年間400万円程度(月33万円程度)で可能だと言う。株主優待でおなじみ桐谷さんは、株で4億円を稼いだという。トップ棋士でないかぎり、将棋だけでは十分な稼ぎではないようだ。将棋と言えば新聞や雑誌の棋譜が紙面を埋める。そのため、新聞社主催が多かったが、次第に本業が斜陽産業化したころから賞金や対局料が増えていないのだろう。最近は藤井5冠の出現で、ネットテレビの解説やゲスト出演などが盛んに放映されているから多少改善したのかもしれない。そう考えれば、将棋界は囲碁界のように縮小しているようには見えない。東京将棋会館や関西将棋会館の新築移転などが将棋界の活況を物語っている。
しかし、趣味を活かして生活しているのだから贅沢は言えない。棋士生活の年は強ければなに等しい。そう考えれば、画家や音楽家かよりも恵まれた環境なのかもしれない。

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2023年1月10日 (火)

はっきり言って藤井五冠は強すぎる

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昨日は、将棋の第72期王将戦7番勝負の第1局2日目を午後から見ていた。藤井聡太王将=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠vs羽生善治九段の対戦だ。藤井君は史上最年少5冠であり、羽生九段は永世7冠の資格を持つレジェンドだ。将棋は後手の羽生が「一手損角換わり」を誘導した。藤井王将は想定していなかった戦型だったという。2日目の午後になり、徐々に羽生九段の形成は悪くなっていき完敗となった。羽生九段は対局後に「ちょっと何が悪かったか調べてみないとわからないです。細かい変化のところを掘り下げて考える必要はあるかなと感じました」と語った。愚生も対局を見ていて思ったことは、藤井王将の指し手がAIとほとんど一致していたことだ。次戦の第2局は、1月21、22日の両日、高槻市で行われる。羽生九段は気持ちを切り替えて次の対局に集中というが、今回の対局で藤井王将には勝てないと確信したことだろう。これは愚生だけではなく、多くの将棋ファンも同じ気持ちだろう。はっきり言って藤井五冠は強すぎる。一局では勝てても、番勝負となれば実力通りの結果になるからだ。棋王戦と名人位のタイトルを持つのは渡辺明二冠だ。今年の棋王戦の挑戦者は藤井五冠、名人戦も挑戦者の可能性が高い。渡辺二冠も夏頃には無冠になっているだろう。今の状況から言えば、藤井七冠の実現はほぼ確実だろう。残念なことに、王将戦第2局目からは有料放送だと言う。竜王戦は讀賣新聞だから放映権は無料なのだろう。王将戦は毎日新聞だから有料だそうだ。毎日新聞が放映権料を取るからから有料なのだろう。身の丈に合わないタイトル戦などいつまで保持しないで、どこかの企業にでも売却したらどうだろうか。毎日新聞という貧乏会社が将棋界の足を引っ張っているようにしか見えない。斜陽産業となった新聞社の紙を配送するシステムは、いずれなくなるだろう。新聞やテレビ、雑誌もコンテンツ勝負となった。NHKの解体もいずれ現実味を帯びてくるだろう。

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2022年8月22日 (月)

過去の名勝負(大山vs中原)

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来月から永瀬王座vs豊島九段の将棋王座戦(日本経済新聞社主催)が始まる。王座戦の70期を記念して、過去の名勝負を紹介してあった。取り上げられているのは1974年10月17日に指された第22期の三番勝負第3局▲中原誠王座対△大山康晴十段戦だ。愚生が将棋を覚えた頃は、大山十五世名人の全盛期だった。そして、今はプロ棋士の中で最盛期を過ぎた振り飛車も全盛期だった。愚生も「大山の四間飛車」や「石田流三間軒飛車」、「松田流ツノ銀中飛車」、「伊藤果の風車(中飛車)」など多くの戦法書を買って定跡を覚えた記憶がある。しかし、定跡で形を覚えても実戦では通用しないことが多く、強くなったという気はしなかった。愚生自身は、形が美しい「ツノ銀中飛車戦法」が好きだったが、玉の守りが薄いため指しこなすのは容易ではなかった。そのため、三間飛車戦法で玉をしっかり固める穴熊囲いを実戦で多く指した。記事では、当時、新進気鋭の中原誠名誉王座(十六世名人、74歳)が6連覇を達成した一局が載っていた。大山は51歳、中原が27歳の時だ。一勝一敗後の残り三番勝負には、大山の棋戦優勝100回目(タイトル戦含む)がかかっていた。この年の夏、大山と中原はそろって日本将棋連盟の副会長に就任していた。この日も早朝から打ち合わせがあり、将棋会館の理事室から2人で1台のタクシーに乗って対局場に向かったという。當に、呉越同舟だ。この年は名人戦(中原防衛)や十段戦(竜王戦の前身、大山奪取)でも戦っている。そして、棋界を席巻した大山の振り飛車に、中原が居飛車で対抗した。愚生は振り飛車党だったため、大山を応援していた。大山の中飛車に中原が玉頭位取りという戦法で戦った。当時は居飛車穴熊戦法が未だ世に出ていないため、居飛車側が厚みを盛り上げての玉頭戦は、素人には難解な戦法だった。AIは振り飛車戦法を評価しないため、大山が中飛車に振った瞬間に評価値(AIによる形勢判断を示す値)が中原有利となった。大山が中飛車から向かい飛車に振り直して2筋を逆襲という戦いになった。その後〝自然流〟と称された中原が金銀を押上げて、リードを築き手厚く攻めて勝ちきった。この中原十六世名人の出現で、プロの間では振り飛車党が減った。藤井聡太竜王など一度も振り飛車を指したことはないという。ただ、大山が広めた振り飛車戦法はアマ棋士には分かりやすいため、今でも興生を誇っている。ところで、多数持っていた将棋本も引っ越し前に、すべてブックオフで売払った。今あるのは実力が伴わない〇段免状だけだ。雪深い北陸で幼少期を過ごしたため、冬は将棋を指すくらいしかご楽はなかったのが縁だ。

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2022年5月 8日 (日)

佐々木勇気も高見も観戦者には評判が悪い

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昨日、第五回アベマ団体戦を途中まで観戦した。斉藤チームvs糸谷チームの対戦だった。その中で、引いてしまうことがあった。前々から佐々木勇気七段の発言には不愉快千万な思いをしている。またその同じ門下の高見七段も同様だ。これはひとえに石田九段の指導不足からくるものなのだろうか。口は禍の元ということは魔太郎が証明している。いくら強いからと言って嫌われ者になっては、エンターテインメント業界では人は集まらない。彼も叩かれて少しは学んだ様だ。佐々木も高見もアベマ観戦者にはすこぶる評判が悪いと思う。なぜなら彼らが話すと、聞いている人が不愉快になるからだ。今回のドラフト選考でも、高見は前回優勝チームのメンバーにもかかわらずに誰からも指名されなかった。佐々木勇気も2巡目での指名だった。本人たちはなぜ自分が嫌われているか理解していないようだ。今回も斉藤チームが三連勝の後に五連敗となった。理由は放映された中で、佐々木気勇気が斉藤慎太郎を斉藤君と呼んだことからだ。前回、木村チームにいた時も、佐々木勇気は藤井五冠(当時は三冠)を藤井君と言っていた。斉藤慎太郎はA級棋士で、今名人戦を魔太郎と戦っている。年齢も佐々木よりは上だからなぜ君呼びなのかわからなかった。斉藤さんも仲間に入れてやった奴に君呼びされるのでは後悔しただろう。調べて切ると、棋士番号が佐々木の方が小さいのだ。プロになったのが早いから、佐々木は斉藤より上だと思っているようだ。そんなことを言えば、加藤一二三九段が羽生さん藤井さんと言っているのがおかしいことになる。いずれにしろ、佐々木と高見はもうアベマ団体戦では指名されないだろう。斉藤慎太郎も木村一基もこんな奴と仲間で戦いたくないと思ったのだろうか、その後は五連敗で終わった。将棋は棋力も必要だが、気力も重要なのだろう。そう思いながら愚生の一生を振り返ってみると反省させられることが多い。人が生きるということは、恥をかくことだと思うこともあった。覆水盆に返らずというように、一度壊れてしまった人間関係は修復が難しい。愚生はそう思うから、金銭が絡まない事では愚生を批判している人に道を譲ることにしている。ただし、邪魔はしないが協力もしない。ようするに、関わり合いを持たないようにしている。何故なら仕事や金儲けでもないのなら、一人で孤立していた方が気楽だからだ。愚生自身は、お上りさんだったことから小さい頃からの友人はいない。せいぜい大学時代に知り合った友人くらいだ。仕事関係は利害関係の上に成り立っているから、会社を辞めた後は次第に社友とは会わなくなった。たぶん、共通の話題がないからだろう。また、兄とも両親が逝ったあとは付き合う義務から解放された。兄をいつも庇う母には頭が下がる思いだった。そういう母に対して、感謝の気持ちも持たずに辛く当たる兄は嫌いだった。小さい頃の愚生は、兄が曽祖母に対しても、そういう態度を取ったことに腹立たしかったことを覚えている。母が言うように兄は天邪鬼というに相応しかった。話が長くなったが、石田九段の師匠としての責任もあるから、石田チャネルの登録を外した。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというわけだ。

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2022年3月10日 (木)

藤井聡太竜王5冠は、来期のA級昇格

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昨日は、将棋の第80期名人戦順位戦、B級1組最終13回戦を朝から観戦した。9勝2敗でトップに立つ藤井聡太竜王5冠vs佐々木勇気七段戦だ。結果は、90手で佐々木七段を下して10勝目を挙げ、1位が確定した。そして、来期のA級昇格を決めた。19歳7カ月でのA級入りは、加藤一二三・九段の18歳1カ月に次ぐ歴代2位の若年記録。今春開幕するA級(所属10人)で1位になれば来春の第81期名人戦7番勝負出場となる。史上最年少名人記録は、谷川浩司九段が持っている21歳2カ月だ。今年も藤井聡太5冠の活躍に期待したい。ところで、韓国の大統領選挙は、野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が当選した。朴槿恵元大統領弾劾で壊滅の危機にまで追いやられた保守陣営は、今回の大統領選挙で5年ぶりに政権を取り戻した。左翼政権で冤罪を乱発した文在寅の刑務所行きが確定したようなものだ。尹錫悦と犬猿の仲だった文在寅は、今頃は青い顔をしているだろう。文在寅が刑務所行きにした朴槿恵や李明博はどういう心境だろうか。また、息を吐くように嘘を言っていたチョ・ググなども生きた心地はしないだろう。日本の政治家には、ろくな人材はいない。しかし、韓国の場合は日本よりもっと酷いような気がする。韓国の大統領が変わったと言っても、大きな変化はないだろう。勝手にしてくれという気分だ。

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2022年2月15日 (火)

「定跡」が次々と覆る

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日経新聞に藤井時代の将棋界という記事があった。藤井竜王は、王将戦で渡辺王将を破り最年少19歳6カ月で五冠を達成した。このシリーズの中で指した「▲8六歩」という手が反響を呼んだ。控室で検討していた神谷八段が「これがいい手だというなら、私が習ってきたことはすべて間違いだったということになる」という奇抜な手だ。自陣の守備ラインを上げる手で、相手の攻めを誘発する常識外れの一手だ。しかし、これは類似した局面では将棋AIが時折示す手だった。多くの棋士は修業時代に身につけた指し方にとらわれ、AIの手を受け入れられないという。愚生には、難しくてよくわからないが、AIが導き出す手だ。古い棋士は、先入観で指せない手だという。ただ、藤井竜王と長年、練習将棋を指してきた永瀬拓矢王座は「王将戦第1局で現れた相掛かり戦法では▲8六歩がありうる手だというのは知っていた。ただ、あの形で、というのは知らなかった」と語る。藤井の強さをじかに感じ取ってきた永瀬は「『AIの手』といっても、藤井さんだから指しこなせるのであって、まねしないほうがいい」という。今の将棋界では棋士たちが研究にAIを採り入れることは普通だ。その結果、将棋を指す上でのセオリーともいうべき「格言」や、最善とされる手順を示す「定跡」が次々と覆る。愚生のような昭和の化石は、玉は金銀三枚で囲え、玉飛接近は避けろ、居玉で戦うな、というような教えは現代将棋では通用しない。最近のトップ棋士の棋譜で、居玉の戦いなど珍しいことではない。肉を切らせて骨を断つといった攻撃的な戦いが多くなった気がする。愚生の若い頃は、堅守が良いとされていたから、ずいぶんと定跡も変ったものだ。ところで、藤井竜王に限らず、渡辺名人や永瀬王座ら、多くの棋士が数十万~百数十万円の高性能なパソコンを購入し、自宅で研究に励む。ただ、AIを導入したからといって全ての棋士が強くなれるわけではないようだ。AIが示す手順を暗記するだけでは実戦では通用しない。その後、自分が指しこなさないとAIは手助けにはならない。AIの感性を自分のものにできなければならない。中終盤の複雑な局面では、AIの手は難解すぎて人間には指せないという。だが、藤井竜王の指し手は、AIの最善手と指し手が一致することが他の棋士と比べて格段に多い。難解な局面になれば藤井竜王のCPU(思考能力)が相手棋士より上回るため、愚生は早々と藤井勝利を確信する。

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2022年2月 3日 (木)

「竜王」が棋界第一の格式

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今日は、ABEMA.TVの将棋チャンネルでは「第80期 順位戦 B級1組 12回戦 藤井聡太竜王 対 阿久津主税八段」が生中継される。史上4人目、最年少での五冠を目前にしている藤井竜王だが、順位戦だけは一年毎に昇級という時間のかかるルールだ。そのため、名人を目指すには、B級1組からA組に昇級しなければ挑戦権は得られない。前局、昇級を争う千田翔太七段に敗れたことで昇給争いが激化し、藤井竜王、稲葉陽八段、千田七段、佐々木勇気七段の4人に可能性が残る。上位2人の昇級枠だから、藤井竜王の昇級は連勝すれば問題はない。ABEMAでは、藤井竜王が昇級を決める可能性のある阿久津八段戦に加え、稲葉八段、佐々木七段の対局など、計4局を同時に生中継するという。そのため、今日はこまめにチャネルを切り替えて、中継を視聴するつもりだ。ただ、主催者の朝日・毎日新聞社に言いたいことは、若い最強の棋士が参加できないA級トーナメントの勝者と名人との戦いに意味があるだろうか。そう考えると、ルールや賞金を含めて「竜王」が棋界第一の格式だと改めて思う。今の順位戦のルールでは、天才のような若手棋士が現れると正確な順位を表わしてはいない。愚案だが、二冠くらいタイトルを持つ者はA級付け出しという資格を与えて、早期にA級順位戦に参加させるべきではないか。過去の例から見ても、下位の組で二冠もタイトル保持した例はほとんどない。事前に策を巡らすのが上手くて順位戦でしか勝てない棋士も過去にはいた。名人を竜王と同列の実力称号にしたいのなら、早期にルールの修正を検討すべきだと思う。

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