将棋

2018年6月23日 (土)

藤井七段は、王座戦予選ベスト4進出

Ouza66_tournament_0622 昨日は、AbemaTVで将棋の王座戦予選を観戦した。第66期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝、藤井聡太七段 vs 深浦康市九段戦だ。藤井七段は、ベスト4進出を決め、タイトル挑戦まであと2勝とした。藤井七段は、今年度の戦績は8戦8勝と未だ負を知らずに好調だ。現在のタイトルホルダーの中村太地王座との対戦となれば、藤井七段の方がレーティングで勝る。今年度中に、藤井七段が最年少でタイトル挑戦・奪取の可能性が大きい。藤井七段は、これまで王座、竜王、棋王の3タイトル戦で予選に勝ち残っている。このことから、今年度中に将棋の七大タイトルへの挑戦の可能性は非常に大きい。愚生の棋力では、藤井七段の実力は見極められない。しかし、解説者の阿久津八段などのようなA級棋士であっても、一目置く棋力のようだ。今回、藤井七段はわざとスキを作って深浦九段に攻めさせて、反撃を喰らわすと言いう高等戦術を用いた。十五歳という年齢に似合わず、あまりにも老獪としか言いようがない指しまわしだ。はっきり言って、無敵だとしか言いようがない。愚生は、最近になって将棋観戦はAbemaTVでしか見ない。放映がリアルタイムで長いが、その待ち時間の間に十分なプロ棋士による解説があるからだ。NHKの趣味の時間に放映される「将棋」番組は見ることいがなくなった。短時間のため、深い読みがともなわず、本来の将棋のだいご味がないからだ。そういえば愚生は、最近になって映画やテレビドラマもインターネット経由でしか見なくなった。時代のインフラが変わっていくことを肌で感じる。そして、愚生のテレビの操作スイッチのリモコンをみれば、ネットフリックというボタンまである。来年からは、5Gの通信環境に徐々に移って行く。その時代に興隆する企業は、やはりインターネット環境をインフラとする。FANG株には、まだまだ成長余力があるだろう。また、ポジショントークになってしまった。

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2018年6月 6日 (水)

藤井七段が石田五段を破って竜王戦5組優勝

20180605oyt1i50034l 昨日は、Abema-TVで将棋の第31期竜王戦のランキング戦5組決勝を観戦した。無論、朝から夜10時頃までの対局だ。全ての時間見ていたわけではない。史上最年少で七段昇段した藤井七段は、関西所属棋士のため、藤井聡太七段(15)vs石田直裕五段(29)の対局は関西将棋会館で行われた。96手で藤井七段が石田五段を破って5組優勝を果たし、2年連続での決勝トーナメントへの出場を決めた。愚生の棋力では、将棋を見てもどちらが優勢なのかなどわかるはずはない。だから、プロ棋士の解説を聞きながらの観戦となる。藤井七段は、終盤、鋭い読みで勝利を勝ち取ったという総括だった。傍から見ていて、高校一年生(15)だから学校に行く暇が取れるのだろうかと心配になる。石田直裕五段は、中央大学理工学部卒業後の2012年10月1日(23歳)でプロ棋士になった。やはり、プロになれなかった場合を想定して大学にも進学したようだ。最近では、平成29年度に宇都宮大学教育学部4年生の長谷部浩平四段がプロ棋士となった。藤井七段のように、中学生で棋士になってしまえば進路は、はっきりする。しかし、仮にプロになれなかった場合のリスクは大きい。担保として大学に行く人も多いようだ。ただ、棋士の世界は実力が物を言う実力社会だ。東大卒の棋士もいるが、学歴との相関関係はないようだ。藤井七段は今年度は無傷の7連勝で、竜王戦予選の優勝賞金155万円も手にした。決勝トーナメントで、羽生竜王と対戦する挑戦権獲得までには、最短で7連勝が必要だ。まだまだ、道は遠いが期待したい。ところで、こういう話題性があることには、必ず政治家が絡んでくる。藤井七段は、愛知県瀬戸市出身だ。そのため、対局するには将棋会館のある東京か大阪に出向かねばならない。ただ、中央リニア新幹線が完成すれば名古屋と東京間は、40分で行き来ができる。名古屋に将棋会館があれば、遠征する負担はずいぶん少ないかどうかは疑わしい。しかし、愛知県の大村秀章知事は記者会見で名古屋に将棋会館をつくる構想を披露した。また同日、名古屋市の河村たかし市長も市で同様の考えがあると表明した。こういう話は、県民も市民であっても、反対する人はいない。政治家の点数稼ぎとして藤井七段への便乗だ。大村知事と河村市長は、仲が悪かったと思っていたが、こういう話は別腹のようだ。名古屋将棋会館の話について、「将棋ブームに貢献する藤井七段がいる名古屋にあっても不釣り合いではないと思う。県としても取り組みたい」と意欲。一方、河村市長も「名古屋本部を作りますよ。名古屋城の近くがいいんじゃないですか」と述べ、「ええ場所で藤井さんが対局できるように」と地元での活躍に期待を寄せ、日本将棋連盟に打診したという。政治家になるには「乞食が茶碗の音で目を覚ます」という研ぎ澄まされた感覚が必要なようだ。

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2018年4月16日 (月)

「藤井聡太は強いから勝つ」

67996_ext_06_0   愚生は、少年時代を雪深い北陸に育った。冬の遊びと言えば戸外のスポーツとしてスキーもあった。しかし、戦後生まれといえ昭和二十年代の初期は、コッペパンの配給がされていた。そして、米国で廃棄するような脱脂粉乳を溶かしたものを、牛乳瓶に詰めて飲んだ時代だ。長靴を買うのがやっとの時代に、スキー靴やスキーを買ってもらえる子供は少数だった。そういう訳で、豪雪地帯の冬と言えば、室内で遊べる将棋やトランプくらいしかなかった。そのせいで、愚生も小さい頃から将棋を指すことが多かった。愚生の頃は、大山十五世名人が四間飛車で他の棋士を圧倒していた時代だ。居飛車穴熊などの戦法が確立していなかったせいもあって、当時はプロでも振り飛車党が多かった。その後、居飛車党の中原十六世名人の出現で、プロの将棋はまた居飛車に回帰していった。ところで、将棋界の「藤井聡太」はなぜ将棋に勝てるのかという記事があった。強いから勝つのだろうが、そう書いてしまってはコラムにはならない。東大卒の片上大輔6段は、いま将棋界は、400年以上の歴史の中でも劇的な出来事が相次いでいるという。彼のいう出来事とは、コンピュータソフトが佐藤天彦名人に勝利した事実だ。人工知能(AI)が人間の能力を凌駕するのなら、棋譜を売り物にするプロ棋士など不要だという意見もある。そして、彗星のように現れた中学生棋士の藤井聡太六段がプロデビューして以来、最年少記録を次々に塗り替えていった。藤井聡太六段は、将棋のルールを覚えてから10年程度の少年だ。その彼に、長年プロとして活躍して鍛えてきた棋士が、次々に敗れた。それは将棋に勝つには経験値ではない。最善手をいかに積み重ねていくかという、情報処理能力が重要だということだ。経験や感覚、勘より、緻密さが求められる。ただ、藤井は小学生時代からプロも交えた詰将棋大会での優勝者だ。だから、終盤力は圧倒的に強い。これは、限られた場面に閉じれば、コンピュータソフトと同様に圧倒的な分析処理能力を持つからだ。片上は、藤井の将棋を見ていると、あらゆる局面で指し手をひたすら理詰めで選ぶ。そして、全く未知の局面でも、藤井はひたすら指し手を読み、感覚で指すことはない。その指し手は、コンピュータソフトが選ぶ手と近い。つまり、プロなら誰もが思いつく感覚的な手など指さずに、将棋を確実に勝つ最善手を選ぶ。それは、正確な読みに支えられ、数十手も先を見通すからだ。もちろん、全てがコンピュータソフトと同じではないが、結果として求められる成果は同等に出す。愚生はここまで、コラムの骨子を読んで思ったことは、要するに藤井聡太は将棋が強いということだ。プロ棋士は何手も先を読むのだろう。ただ、藤井ほど先を読める棋士がいない。将棋のような緻密なゲームは、情報処理能力が強く求められる。大局観や棋風、攻め将棋や受け将棋など、指し手を縛る要素などあってはならない。確実に勝てる正しい指し手だけを、どこまで正確に読み解くかが重要なのだ。片上のコラムは、いろいろと引用してはあったが、一行に要約すれば、「藤井聡太は強いから勝つ」という駄文だった。

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2018年3月22日 (木)

将棋順位戦インターネット中継のAbema.TV

Images_2  今期の将棋の順位戦の「A級」は、最終戦を終えて11人のうち上位6人が、6勝4敗で並ぶ大混戦となった。そのため、名人戦の挑戦者を決める史上初の6人によるプレーオフが行われた。昨日、羽生竜王がこのA級順位戦プレーオフで、稲葉八段位勝ち名人戦七番勝負の挑戦者に決まった。羽生竜王と言えば、過去タイトル獲得は歴代第一位の通算99期にもなる。今度の名人戦は、100期目をかけた戦いになる。愚生は、昨日のAbema.TV(アベマTV)で放送されていたLIVE中継を見ていた。郷田九段の解説では、午前10時に始まった対局は中盤までは互角の争いとなっていた。しかし、終盤は羽生竜王の優勢とのことだったから、羽生竜王の勝利を確信していた。来月から始まる名人戦七番勝負では、一昨年の名人戦でタイトルを奪った佐藤天彦名人との返り咲きの戦いだ。愚生はどちらの贔屓でもないが、やはり羽生さんが挑戦者となると注目度は高い棋戦となる。楽しみな名人戦になった。羽生竜王は、意気込みを聞かれて「機会に恵まれたので、コンディションを整えて臨みたい。タイトル戦通算100期は、一つの目標としてやっていければいいと思います」との淡々としたコメントだった。ところで、愚生は昨年までインターネット中継のAbema.TVを知らなかった。名人戦は二日制。将棋の順位戦といっても持ち時間各6時間だから、午前十時に開始しても勝敗は深夜になることも多い。こういう番組を地上波やBSで放送することは無理だ。しかし、チャネル数が無限に近いインターネット中継なら可能だ。今回のプレ―オフ戦の番組アクセス数は、5万~10万くらいだったから、相当の数の視聴者がいたことになる。こうなると、NHKBS放送で名人戦の一部(二時間程度)だけの放送など無用の長物となる。なにもコストの高いNHKBS放送などで放映する必要はない。確かに、インターネットを使いこなせない人は、番組を視聴できないという声はある。しかし、個人の株の売買でインターネット取引をしない人はいない。そのために、老骨に鞭を打ってパソコンの使い方を覚えた老人は多い。金儲けとなれば、どんな苦労もいとわない人は多い。タイトル戦や順位戦など、プロ棋士の将棋を家にいてLIVEで観戦できるなどひと昔前なら夢物語だった。インターネットの普及が、世の中を大きく変えたことを痛感する。そう考えるとファイブGという次の世代を担う通信規格に移行するにあたって、投資冥利に尽きる企業もおのずと知れてくるような気がする。

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2018年3月18日 (日)

藤井聡太という天才棋士

A40bd7b1f218ba3ee27e89c1629de550_0f 朝AbemaTVを覗くと「藤井聡太四段(当時) 炎の七番勝負」の第七局が放送されていた。これまで、五勝一敗と勝った藤井六段が、羽生善治三冠挑戦する。結果は、藤井六段が羽生三冠に勝って六勝一敗とした。愚生のような棋力のない者でも、藤井六段の棋譜から想像を超える天才だと痛感する。これは公式戦ではないが、藤井聡太六段が7人の先輩プロ棋士と対決するAbemaTV将棋チャンネルの対局企画戦だ。解説には、佐藤天彦名人と阿久津八段という将棋界のトップ棋士が当たった。序盤から激しい展開になったが、慌てることもなく落ち着いて指し続けた藤井六段が徐々に優勢となった。ミスなく指し切った完勝譜で、将棋界全体が驚きを持って勝利を眺めただろう。藤井六段は、この後も勝ち続け、CⅡ組を全勝で終わらせた。どうも藤井六段がいる組のメンバーとは手合いが違うようだ。A級で戦っても指し分け以上の星を上げる気がする。解説を務めた阿久津主税八段は「完勝譜だったんじゃないか」と説明した。また佐藤名人も「ミスがない指し手を積み重ねていた」と、一局に垣間見えた実力を認めた。敗れた羽生三冠自らも「非常に攻守バランスよく指された」とのコメントだった。藤井六段の七番勝負は、プロ棋士やファンの予想を大きく上回る6勝1敗で終わった。羽生三冠は「すごい人が現れたなと思いました。今の藤井さんはかなり完成されているというか、しっかりしているので、私がプロに成り立ての時と全く違う」と、同じ中学生デビューした当時の自分と比較した。ここ一年の藤井六段の戦績をみれば、彼の実力は疑う余地はない。今年中にタイトルを取ってもおかしくはない。物が違うという称賛の表現があるが、正に藤井六段に当てはまる。三浦九段の冤罪事件から、将棋界の棋士の低俗さに呆れてテレビ対局を見ることはしなかった。しかし、藤井聡太という天才棋士が現れてすっかり将棋の魅力に取り込まれた。ところで、インターネットの普及で地デジなど既存のテレビの役割は終えた気がする。「NHKから国民を守る党」という政党まである。NHKの受信料制度という悪法については、多くの国民や視聴者が真剣に考える機会が必要だと思う。

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2018年3月11日 (日)

師弟対決は、弟子の完勝

Sot18030819420011p4   藤井聡太六段第68期王将戦の予選で、師匠の杉本昌隆七段と公式戦初の師弟対決があった。杉本の先手で始まった対局は、千日手で指し直しとなった。先手後手入れ変えた指し直し局では、四間飛車に構えた杉本に対し、藤井居飛車穴熊となった。杉本七段は、一局目は中飛車というから、振り飛車党のようだ。結果は、戦前の予想通りで藤井六段の勝ち。杉本七段は、順位戦CⅠ組で七勝二敗の好成績だから未だ下り坂ではない棋士だ。四月からは、藤井六段もCⅠ組に昇格してくるから順位戦で当たる可能性は多い。ただ、今回の棋譜を見る限りでは序盤から藤井六段が少しずつリードを広げていた。そして、危なげなく師匠の杉本七段に完勝した。名人・竜王を倒して棋戦で優勝する藤井六段であれば、師匠より強いのは当たり前だろう。藤井六段の並々ならぬ才能には敬服する。今後将棋界を背負っていく第一人者の一人であろう。未だ、15歳の中学生というから末恐ろしい人物だ。数年以内に幾かのタイトル戦に登場するだろう。こう見ると、将棋のプロの世界は甘くないと思う。トップ10位くらいに入っていなければ、大企業のサラリーマンの収入より割が悪い職業だ。対局料や賞金を合わせた合計が1000万円を超えるのは、将棋界で約1割程度。つまり後の9割の棋士年収は1000万円以下だ。勝てない棋士は対局料ももらえないし、賞金も入ってこない。下位の棋士となると年収は400万円くらいというから、非正規従業員並の年収だ。どこの世界も、つくづく甘くないと痛感する。少し古いデータだが、日本将棋連盟が発表した2011年度のプロ棋士の年収は下記のようだ。
棋士(プロ棋士)のランキング
渡辺 明 竜王 8,365万円
久保利明 二冠 4,659万円
森内俊之 名人 3,371万円
丸山忠久 九段 2,643万円
深浦康市 九段 2,145万円
木村一基 八段 2,052万円
広瀬章人 七段 2,005万円
佐藤康光 九段 1,920万円
郷田真隆 九段 1,679万円
三浦弘行 八段 1,650万円
橋本崇載 八段 1,498万円
山崎隆之 七段 1,405万円
屋敷伸之 九段 1,333万円
豊島将之 六段 1,286万円
谷川浩司 九段 1,220万円
佐藤天彦 六段 1,148万円
藤井 猛 九段 1,107万円
高橋道雄 九段 1,088万円
糸谷哲郎 六段 1,035万円
将棋連盟によると下記の生涯年収の内容が出ている。(1991年度~2011年度まで)
羽生善治 22億1343万
谷川浩司 10億4788万
佐藤康光  8億6033万
森内俊之  7億5999万
渡辺_明  5億0820万
中原_誠  4億5771万
丸山忠久  4億4367万
郷田真隆  4億2333万
藤井_猛  4億0018万
森下_卓  3億2966万
深浦康市  3億0004万
久保利明  2億9892万
高橋道雄  2億6245万
三浦弘行  2億1895万

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2018年3月 3日 (土)

魔太郎に将棋の神様が天罰を下した

9_2  愚生は胸がすく思いだ。A級から魔太郎が降格した。佐藤天彦名人への挑戦者を決める第76期名人戦A級順位戦の最終戦が、静岡市で一斉に指された。この結果、6勝4敗で6人が並び、トーナメントによるプレーオフが決まった。A級順位戦は、トップ棋士による総当たりのリーグ戦。最終一斉対局は、挑戦権と残留をかけた戦いが繰り広げられるため「将棋界の一番長い日」とも呼ばれる。今期は11人によって争われた。なぜかと言えば、本来なら10人によって行われるが、今回は三浦八段のコンピューター疑惑事件があったためだ。魔太郎の告発で三浦九段が出場停止になった。それの救済処置として、順位11位で三浦九段をA級に残留させたためだ。対局のない羽生竜王を除き結果は、以下だった。
広瀬-豊島   ○広瀬
久保-深浦    ○深浦
稲葉-行方   ○ 稲葉
佐藤-屋敷  ○ 佐藤
三浦-魔太郎 ○ 三浦 ●魔太郎
3敗の久保王将、豊島八段が一歩リードしていたが、共に敗れた。その戦の結果、挑戦者決定はプレーオフに持ち越された。トーナメントは変則方式で、前期の成績に基づく順位が下位の棋士同士がまず対戦し、勝てば上位の棋士に挑戦していく。初戦は順位が下位の久保王将―豊島八段戦で行われる。勝者が佐藤九段と対戦。その勝者が広瀬八段、さらにその勝者が羽生竜王と対戦し、勝ち抜いた棋士が稲葉八段と対戦する。久保―豊島戦の勝者は、挑戦権獲得まで5勝が必要になる。稲葉八段は1勝で挑戦権に届く。順位戦は五つのクラスに分かれており、A級はその最上位に位置する。在籍すること自体が一流の証しだ。名人挑戦者は、トーナメント方式で決めるが、B級への降格者は勝敗と順位により決まる。屋敷九段は、既に降格決定済み。行方八段は3勝7敗で降格。そして、渡辺魔太郎と三浦九段の敗者が降格となった。三浦が勝って5勝5敗で残留、魔太郎が負けて4勝6敗で降格となった。魔太郎は、順位3位の4勝6敗で降格というから不運としか言いようがない。愚生に言わせれば、魔太郎の事実無根の三浦批判は将棋界追放か除名処分が相当だった。大罪を犯したにもかかわらずに、厳しい処分を受けなかったことは不思議だった。将棋の神様が天罰を魔太郎に下されたと誰もが思うだろう。

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2017年12月 6日 (水)

いまだに魔太郎を許す気にはなれない。

Lif1712050054p1 将棋竜王戦の七番勝負は、挑戦者・羽生善治棋聖が渡辺明竜王を打ち負かした。羽生さんは4勝1敗で15年ぶりに竜王を奪取。これで、通算7期の獲得で「永世竜王」の資格を得た。それとともに、永世称号のある7大タイトル全てで称号を獲得し「永世七冠」を史上初めて達成した。先人で大記録を打ち立てた大山康晴十五世名人や、中原誠十六世名人でさえなしえなかった偉業だ。初めて、愚生が羽生さんをテレビでみたのは、1982年の第7回小学生将棋名人戦で優勝した時だ。解説が谷川浩司九段(十七世名人)だった。その時は、羽生さん(十九世名人)が優勝。ちなみに、同学年の十八世名人称号資格を持つ森内俊之九段が3位だった。今、時の人となっている藤井四段と同様に、羽生さんも15歳で史上3人目の中学生プロ棋士としてデビューした。そして、史上最年少の19歳で初タイトルの竜王を獲得し、25歳で史上初の全7冠制覇を達成した。しかし、永世称号の資格は、各棋戦でその後も何期にもわたってのタイトル保持が必要だ。全7冠タイトル制覇もすごいことだが、永世称号の獲得は、長期に亘って勝ち続けなければ得られない。羽生さんを称賛するにも、愚生の語彙ではどういう表現が適当かわからない。今年現役を引退した加藤一二三さんは、デビュー当時は「神武以来の天才」と呼ばれた方だ。そういう彼でも、名人位を含めタイトル獲得数は合計8期(羽生さんは99期)だ。今回の竜王戦は、将棋界の黄金カードといわれる「渡辺―羽生戦」だった。愚生は個人的に魔太郎(渡辺明)は嫌いだったので、羽生さんを応援していた。やはり、三浦九段の冤罪問題が尾を引いて、いまだに魔太郎を許す気にはなれない。ところで、羽生さんは国内最強クラスのチェスプレイヤーという一面も持ち合わせている。世界中を飛び回り、ある時はチェスのグランドマスターを撃破したりもしている。2007年には、プレイヤーの実力を表すレーティング値が国内最高値となり、羽生さんが日本国内で最強のチェスプレイヤーだった。それ以降も、国内では1位か2位のレーティングを保持している。ところで、十九世永世名人資格の森内さんも、国内チェスランクは5位(2015年)にいる。皆さん、将棋から離れたチェスの世界でも活躍されている。

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2017年8月 4日 (金)

才能に溢れる若者の悩み

10201280 将棋の中学生棋士、藤井四段は来年4月に高校へ進学するのか、それとも将棋一本に専念するのか迷っているという。既にプロ棋士であり、将棋で飯を食うのだから、なにも進学の必要はない。しかし、日本では半数以上が大学に進学する時代だ。せめて、高校までは進学して欲しいというのが、親の偽らざる気持ちだ。過去を振り返れば、これまで中学生でプロ棋士になった4人の先輩(加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治三冠、渡辺明竜王)も、いずれも高校進学を選んでいる。ただし、藤井四段は勉強でも優等生のようだ。現在通う名古屋大学教育学部附属中学は中高一貫校だ。受験なしでも、附属高に進学できるので、お母さんは進学を強く望んでいるという。高校まで進学すれば、藤井四段なら間違いなくAO入試で、東大以外の東京六大学には進めるだろう。ただ、いくら天才棋士とはいえ、学校に行くと時間的な制約がかなり増える。将棋界で名を残そうとすれば、高校進学を迷う気持ちもわかる。棋界の片山大輔六段は東大卒だが、将棋は強いとはいえない。中村太地六段は、早大政経学部出身だが、進学をしなければもっと上位に食い込んでいてもおかしくはない。アスリートと同じで、将棋棋士も若い時代に鍛錬しなければ、将来の才能を潰してしまうようだ。野球選手やサッカー選手なら、才能ある人材は高校進学までで止めるのが普通だ。田中マー君とハンカチ王子の斉藤君を比べれば、一目瞭然だ。鍛錬しなければならない時に、大学野球で気を抜いてしまった斉藤君は、悲なしいかなプロでは通用しないようだ。藤井四段は、歴史に残るような記録へのこだわりがあるようだ。今回のプロデビューからの29連勝は、とうてい破れるとは思えない大記録だ。次に、タイトル獲得の最年少記録は屋敷伸之九段が持つ18歳6か月。また、羽生三冠が初めて竜王のタイトルを手にしたのは19歳。藤井四段が真剣に取り組めば、最年少記録を更新する可能性は非常に高い。将棋の棋界に遅咲きという人は、過去にいない。10代後半は、一番棋力が伸びるといわれる。藤井四段が悩む理由はそこにある。やるからには、平凡な棋士で終わりたくないのだろう。高校・大学への進学は、晩年であっても可能だ。藤井四段の頭を持つなら簡単だろう。学業と将棋の両立は、できないことはないだろうが、将棋に打ち込めない。藤井四段は天才中の天才だから、過去の天才をはるかに凌ぐ可能性を秘めている。才能に溢れる若者の悩みだ。ただ、これだけ強いと、平日対局も多いだろうから進学校での高校生活は大変だ。思いきって、高校に行かずに通信教育も一案だ。愚生が藤井四段の親なら彼に好きにしろという。なぜなら、彼の将来を親が量ることは無理だ。彼の人生は、彼に決断させてやりたい。親の気持ちを圧しつけて、後々子供に後悔させたくない。

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2017年6月30日 (金)

藤井四段効果で将棋盤がよく売れている

20080903_145487  14歳の藤井四段の29連勝という大記録で、将棋が見直されて将棋盤がよく売れている。愚生も30年以上前だったと思うが、有段者の認定証を日本将棋連盟から頂いた。ただし、免状を取得するためのお金が惜しかったため、将棋盤だけを記念に買った。その認定証も、いつのまにか失くしてしまった。晩年、時間が出来た頃に改めて認定証を取得して、日本将棋連盟から免状を頂いた。もちろん、免状と愚生の実力が乖離していることは、重々承知している。一言で将棋盤といっても、色々な種類がある。碁盤と同様で、将棋盤を作る素材には、榧(カヤ)、新榧(スプルース材)、桂、銀杏、檜、ヒバなどがある。そして、将棋盤は、柾目盤(盤を上から見たとき、縦縞模様が見られるもの)が最も高価だ。将棋盤の厚さも価格に大きく影響する。最高級品は、本榧の柾目盤とされる。榧盤は、打ち味・外観・弾力性・色つや等、他の材質とは比較にならないほど優れているという。ただし、希少価値もあって価格がべらぼうに高い。榧六寸の将棋盤は何十万円もする。それで、榧に似ている「スプルース材」を新榧と称して使用される。もちろん、榧とは比べ物にはならない。また、柾目盤にも、表面にも裏面にも柾目が見られる「天地柾」が最高だ。しかし、木というものの特性上、厚くなるほど希少品となる。柾目以外にも、板目(木裏、木表)でも盤は製作されるが価格は少し安くなる。6寸の柾目盤は、相当太い丸太からでないと作れない。愚生が購入した将棋盤は、値ごろ感のある桂六寸柾目盤だった。現物を見て買いたかったため、御徒町にあった囲碁将棋盤の問屋まで行った。錦旗ツゲの将棋駒を含めて、当時の値段で二万数千円だった。給料の安い愚生にとって、当時は大きな出費だったが嬉しかった。高価な盤を買ったからと言って、将棋が強くなるわけではない。その高価な将棋盤も、子供相手に指すくらいでほとんど使用しなかった。そして、最近は指す相手がコンピューター将棋となり、将棋盤などは使用しない。高価な将棋盤は、今は愚生のベッドの横にあり、眼鏡、スマホの置き場や妻が布団乾燥機を使う時の置台となっている。桂六寸盤をすいぶん贅沢な使い方をしている。ところで、藤井四段の30連勝を目指す対戦相手、佐々木勇気五段も若手の強豪で容易な相手ではない。両者ともメディアが注目する中で頑張って頂きたい。

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