将棋

2019年3月 2日 (土)

第77期名人戦A級順位戦の最終9回戦の結果

Lif18050121230021p1  昨日の静岡市で行われた第77期名人戦A級順位戦の最終9回戦の結果、豊島将之二冠が名人戦の挑戦者となった。愚生もAbemaTVで遅くまで見ていたが、途中で寝てしまった。また、深浦康市九段が糸谷哲郎八段に敗れ、今期を2勝7敗で終え、B級1組への降級が決定した。降格は深浦九段と、阿久津八段となった。昨日の結果は以下の通り。
2019年3月1日(金) ・A級9回戦
◎▲豊島(7-1)-✕△久保(4-4)
◎△羽生(6-2)-✕▲広瀬(6-2)
◎▲糸谷(5-3)-✕△深浦(2-6)
◎△佐藤康(4-4)-✕▲阿久津(0-8)
◎△稲葉(3-5)-✕▲三浦(3-5)
豊島二冠は76期、史上最多の6人によるプレーオフの末に敗退したが、昨年の雪辱を果たした。昨日の久保利明九段(43)との対局は、久保九段が中飛車。夕食休憩をはさんで豊島二冠が久保陣を攻略し、名人初挑戦の権利を手にした。豊島二冠は売り出し中の藤井聡太七段と同じ愛知県出身。昨年、初タイトルの棋聖位を奪取後、王位も獲得して一気に2冠となった。賞金総額は、竜王戦の方が多いが、やはり伝統のある順位戦クラスは誰もが注目する。名人になるのと他の棋戦で勝つのでは、大きく重みが違うような気がする。愚生は、佐藤天彦名人に豊島二冠が勝つのではないかと予想する。特段、根拠があるわけではないが・・。いずれにしろ、羽生さんの時代は終わった気がする。魔太郎、佐藤天彦、豊島将之、藤井聡太など、若手棋士に一気に世代がシフトした感がある。愚生などは、羽生さんが小学生名人になった時代から知っているので、「降る雪や昭和は遠くなりにけり」の心境だ。昭和から平成を経て新元号へ、時の流れはあらがい難い。昭和の良き時代は、遠くなってしまった感がする。

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2019年2月17日 (日)

人倫にもとる魔太郎を完膚無きまで叩きのめす

Kekka20170403_main_1 昨日は、藤井聡太七段が出場した第12回朝日杯将棋オープン戦の準決勝、決勝をAbemaTVで観戦した。インターネットTVの到来で、臨場感のあるテレビ将棋観戦という新しいジャンルが増えた。結果は、藤井聡太七段が決勝で渡辺明棋王に勝ち、2連覇を果たした。同棋戦の連覇は、羽生善治九段が平成25~27年度に記録した3連覇以来だ。朝日杯は、八大タイトルには含まれない「一般棋戦」だが、賞金獲得750万円だ。将棋連盟による「タイトルの序列」は以下だ。
1位:「竜王」(4200万円)、
2位:「名人」(2000万円)、
3位:「叡王」(2000万円)、
4位:「王位」(1000万円)、
5位:「王座」(800万円)、
6位:「棋王」(600万円)、
7位:「王将」(300万円)、
8位:「棋聖」(300万円)、
序列は、スポンサーが拠出するタイトル料の賞金額で決まる。不景気などでスポンサーが賞金額を減額すれば、序列も下がるようだ。ただし、当事者の将棋棋士たちにとっては、名人戦が最も、歴史と権威があるので「名人戦の順位戦」が最重要な棋戦という意識が強い。また、タイトル戦にも、タイトル料の他に、通常の対局料もあり、タイトル獲得者は、タイトル料+対局料がはいることになる。
8大タイトルに次ぐ、準タイトルの「タイトル料賞金」以下のとおりだ。
「朝日杯」(750万円)
「NHK杯」(500万円)
「銀河戦」(500万円)
「JT将棋日本シリーズ」(500万円)
「新人王戦」200万円)
こう考えれば、朝日杯は棋王、王将、棋聖より格が上になる。
対局料の安い王将や棋聖は、8大タイトルというには荷が重いような気がする。新聞の部数が激減している関係から、これらのタイトルもいずれスポンサーが変わるか廃止になる運命だろう。そういえば、富士通杯達人戦は、日本将棋連盟と週刊朝日編集部が主催、富士通の協賛で行われる将棋の非公式戦だった。40歳・八段以上から規定によって選ばれた棋士が参加する、プロ将棋界唯一のシニア棋戦である。決勝戦は有楽町朝日ホールにおいて公開対局で行われる。各対局の棋譜と観戦記は、「週刊朝日」で1局分を2週に分けて連載される。1993年創設されたが、2015年以降は休止となり、それ以来開催されていない。週刊誌の売れ行きが激減したことが原因だろうか。
藤井聡太七段の対戦相手の渡辺棋王とは、公式戦初対局だった。愚生は、魔太郎の愛称で呼ばれる渡辺明は大嫌いな棋士だ。三浦九段コンピューターソフト疑惑をでっちあげて、三浦九段を冤罪で追放しようとした。そして、自身の竜王タイトルを防衛した。魔太郎は、人倫にもとる将棋棋士だ。彼の負けを望む人は少なくないだろう。魔太郎を、完膚無きまで叩きのめした藤井七段には改めて称賛の拍手を送りたい。藤井七段の今年度の公式戦成績は40勝7敗(勝率8割5分1厘)となった。

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2019年1月21日 (月)

血湧き肉躍る快感は愚生に精気を

As20190120000880_comml 昨日は、AbemaTVで「朝日杯将棋オープン戦」をインターネット観戦した。目当ては、高校生の将棋棋士、藤井聡太七段だ。去年優勝したので、予選免除で本戦トーナメントから出場した。藤井七段は、去年、この大会で初優勝し、棋戦の優勝の最年少記録を塗り替えた。今年も活躍を期待して観戦していた。午前中に行われた初戦の稲葉陽八段には完勝した。そして、午後2時から糸谷哲郎八段も圧勝だった。稲葉、糸谷とも順位戦のA級棋士だ。その二人に圧勝したのだから、今名人位に挑戦しても勝つ可能性は高いだろう。もう、藤井七段は棋界トップと言っても過言ではない気がする。これでベスト4になったので、来月16日は東京で行われる準決勝で行方尚史八段と対戦する。愚生は雪深い北陸の田舎で育った。当時、冬季は将棋くらいしか遊びがなかった。そのためだろうか、小さい頃から将棋を指すことが多かった。そのため、棋力はないが少しは将棋に心得がある。最近は、コンピューター相手に将棋を指していた。しかし、AbemaTVで毎日将棋番組が放送されるのを知って、観戦が主になってしまった。見ていてどこが面白いのかと言えば、藤井七段の切れ味が鋭いことだ。見せる将棋というか、かっこよい将棋なのだ。深い読みに裏付けられた鋭い指し回しで相手を圧倒する。うまく説明できないが、イチローの打点を伴わないゴロヒットと大谷君のバックスクリーンに打ち込む特大ホームランの違いだ。胸のすくような終盤の寄せには、見ていて心が躍る。観戦しているプロ棋士も、藤井七段が指すなら成立する手なのだろうという具合だ。そして、彼が将棋を指すごとに新しい定跡が生まれる。解説者の佐々木勇気七段は、藤井七段の指した棋譜を知らなければ、最新の将棋から取り残されるという。ところで、愚生と藤井七段とは何の縁もない。愚生と言えば、自分の姿をカッコよい藤井七段に重ねて喜んでいるストーカーのようなものかもしれない。ただ、この血湧き肉躍る快感は、年老いた愚生にも精気をもたらす。

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2018年12月26日 (水)

藤井七段の思慮深さと言い回しを学んで頂きたい

Topic_kisei90_1225_mob 第90期棋聖戦二次予選で、将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(16)が昨日、棋聖戦2次予選に臨み、大石直嗣七段に120手で勝利した。藤井七段の公式戦通算成績は102勝18敗と驚異的な勝率だ。これでシード棋士を含めて16人で争う決勝トーナメント進出まで、あと1勝に迫った。愚生も朝からAbemaTVでLive中継を観戦した。一時は、竜王戦で三浦九段コンピューター疑惑を糾弾した将棋連盟に愛想をつかした。それから、一年くらいは、まったく将棋に対して興味がなくなった。しかし、昨年の藤井七段の出現で、再度将棋を観戦するようになった。魔太郎や橋本八段は、藤井七段に感謝してもしすぎるということはないだろう。愚生だけでなく、多くの将棋ファンが増えたというから、スーパースターの登場が将棋界に与えた衝撃は大きい。ところで、トランプ米大統領はクリスマスの昨日、ムニューシン米財務長官への信頼を表明した。一方、米連邦準備理事会(FRB)に対しては、急速なペースで利上げを行ったと再度批判した。市場の混乱を収めるためだろうか、「ムニューシン米財務長官には信頼を置いている。とても才能のある男で、とても賢い人物だ。」と称賛した。米株価の下落基調が長期化する中、ムニューシン長官は週末に大手銀行幹部らと電話で協議し、金融規制当局のトップと緊急会合を開催した。その後、資金は潤沢だとの声明を発表し、流動性に問題があると考えていなかった投資家を驚かせた。この件で株価が下落したことで、トランプ大統領が懸念を高めていたことを打ち消した。さらに、トランプ大統領は、このところの米株式相場の大幅下落は投資家にとって買いの好機だとの考えを示唆した。トランプ大統領は、「米国には世界でも有数の優れた企業があり、こうした企業は非常によくやっている」と発言し、「米企業は記録的とも言える数字をたたき出している。従って私は今がとてつもない買いの好機だと思う。まさに素晴らしい買いの好機だ」と語った。トランプ大統領は、株式市場を自身の政権のバロメーターと見なしているため、相場下落にいら立ちを示しているという。トランプ大統領だけではなく、愚生も米国株の下落には、しっかりと懸念を持っている。いったいどのくらいの時価総額が吹っ飛んだことだろうか。いい加減にしろと言いたい。トランプ大統領にも、藤井聡太七段の思慮深さと言い回しを学んでいただきたいものだ。

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2018年8月20日 (月)

純粋に生きると立ち位置が見えない時もある

_mg_1892m  NHKは山口県周防大島町で行方不明となっていた男児を発見した尾畠さんを匿名ではなく本名で報道するようになった。民放各社は、初めから本名で報道していたので何か理由があったのだろうか。78歳と言えば、高齢だが立ち振る舞いからその年齢を感じさせない。なぜこんなに元気なのかと羨ましくなってしまう。人は歳を重ねと、それまでの生きざまが自然と顔や言動に現れる。本人には、どうしようもないことだが隠し通すことはできない。繕ってみた所で、すぐに見透かされてしまう。尾畠さんにワイドショーなどが相次いでインタビューする。驕りや私利私欲が感じられない言動に、見る側が感銘してしまう。善人といういい方は月並みな言い方だが、それを感じてしまう。つくづく、偉い人という基準を改めて定義したくなる。将棋の加藤一二三九段も、同じ78歳だ。若い頃は、神武以来の天才と言われた。14歳7か月で当時の史上最年少棋士(62年後の2016年に藤井聡太が更新)史上初の中学生棋士となった。そして、18歳でA級八段という記録は60年近く経った今もなお破られていない。同年代のこの2人にとどまらず、幼少期に第二次世界大戦を経験した「焼け跡世代」の多くは、若者に負けない存在感を発揮するようだ。二人の共通点を捜せば、童心のような立ち振る舞いだ。ただ、純真な一面がある加藤九段だが、けっこう変わった人物で他人に迷惑をかける。加藤九段は、カトリック教会で洗礼を受けたクリスチャンだ。愚生のように、洗礼だけ受けて信仰心もない輩もいるが、加藤九段はそうではないようだ。1986年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を授与されたというから、教会に功績のある信徒なのだろう。しかし、対局中に讃美歌を大声で歌うなど、対戦棋士に迷惑をかけることは憚らない。讃美歌など、クリスチャンでもなければ雑音にしか聞こえない。これでは、相手は気が散って考えがまとまらない。また、自宅マンション傍で野良猫を餌付けした。そのため、猫が糞尿をまき散すなどしたため、近隣住民が訴訟を起こした。裁判では、(1)マンション敷地内での餌付けを中止すること、(2)慰謝料204万円を支払うという判決がでた。なお、判決によると、加藤九段の餌付けによって一時は18匹にまで増えた野良猫は、不妊手術・去勢手術を受けさせたことで、4匹にまで減少したとある。加藤九段は、「猫に長く生きてもらいたいと思ってした行動なのに」と、納得はしないが判決を受け入れた。しかし、慰謝料は払うが、敷地外での餌やりは続けていきたいとの意向だった。クリスチャンの根本ともいえる隣人愛は、どうなったのかと問いただしたい。レビ記19章:「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」マタイによる福音書22章:「隣人を自分のように愛しなさい。」あまりにも純粋に生きる人は、自分の立ち位置が見えない時もあるようだ。ただ、愚生のように、サラリーマン人生を権謀術数で生き抜いてきた者には、それを咎める資格はないだろう。

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2018年6月23日 (土)

藤井七段は、王座戦予選ベスト4進出

Ouza66_tournament_0622 昨日は、AbemaTVで将棋の王座戦予選を観戦した。第66期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝、藤井聡太七段 vs 深浦康市九段戦だ。藤井七段は、ベスト4進出を決め、タイトル挑戦まであと2勝とした。藤井七段は、今年度の戦績は8戦8勝と未だ負を知らずに好調だ。現在のタイトルホルダーの中村太地王座との対戦となれば、藤井七段の方がレーティングで勝る。今年度中に、藤井七段が最年少でタイトル挑戦・奪取の可能性が大きい。藤井七段は、これまで王座、竜王、棋王の3タイトル戦で予選に勝ち残っている。このことから、今年度中に将棋の七大タイトルへの挑戦の可能性は非常に大きい。愚生の棋力では、藤井七段の実力は見極められない。しかし、解説者の阿久津八段などのようなA級棋士であっても、一目置く棋力のようだ。今回、藤井七段はわざとスキを作って深浦九段に攻めさせて、反撃を喰らわすと言いう高等戦術を用いた。十五歳という年齢に似合わず、あまりにも老獪としか言いようがない指しまわしだ。はっきり言って、無敵だとしか言いようがない。愚生は、最近になって将棋観戦はAbemaTVでしか見ない。放映がリアルタイムで長いが、その待ち時間の間に十分なプロ棋士による解説があるからだ。NHKの趣味の時間に放映される「将棋」番組は見ることいがなくなった。短時間のため、深い読みがともなわず、本来の将棋のだいご味がないからだ。そういえば愚生は、最近になって映画やテレビドラマもインターネット経由でしか見なくなった。時代のインフラが変わっていくことを肌で感じる。そして、愚生のテレビの操作スイッチのリモコンをみれば、ネットフリックというボタンまである。来年からは、5Gの通信環境に徐々に移って行く。その時代に興隆する企業は、やはりインターネット環境をインフラとする。FANG株には、まだまだ成長余力があるだろう。また、ポジショントークになってしまった。

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2018年6月 6日 (水)

藤井七段が石田五段を破って竜王戦5組優勝

20180605oyt1i50034l 昨日は、Abema-TVで将棋の第31期竜王戦のランキング戦5組決勝を観戦した。無論、朝から夜10時頃までの対局だ。全ての時間見ていたわけではない。史上最年少で七段昇段した藤井七段は、関西所属棋士のため、藤井聡太七段(15)vs石田直裕五段(29)の対局は関西将棋会館で行われた。96手で藤井七段が石田五段を破って5組優勝を果たし、2年連続での決勝トーナメントへの出場を決めた。愚生の棋力では、将棋を見てもどちらが優勢なのかなどわかるはずはない。だから、プロ棋士の解説を聞きながらの観戦となる。藤井七段は、終盤、鋭い読みで勝利を勝ち取ったという総括だった。傍から見ていて、高校一年生(15)だから学校に行く暇が取れるのだろうかと心配になる。石田直裕五段は、中央大学理工学部卒業後の2012年10月1日(23歳)でプロ棋士になった。やはり、プロになれなかった場合を想定して大学にも進学したようだ。最近では、平成29年度に宇都宮大学教育学部4年生の長谷部浩平四段がプロ棋士となった。藤井七段のように、中学生で棋士になってしまえば進路は、はっきりする。しかし、仮にプロになれなかった場合のリスクは大きい。担保として大学に行く人も多いようだ。ただ、棋士の世界は実力が物を言う実力社会だ。東大卒の棋士もいるが、学歴との相関関係はないようだ。藤井七段は今年度は無傷の7連勝で、竜王戦予選の優勝賞金155万円も手にした。決勝トーナメントで、羽生竜王と対戦する挑戦権獲得までには、最短で7連勝が必要だ。まだまだ、道は遠いが期待したい。ところで、こういう話題性があることには、必ず政治家が絡んでくる。藤井七段は、愛知県瀬戸市出身だ。そのため、対局するには将棋会館のある東京か大阪に出向かねばならない。ただ、中央リニア新幹線が完成すれば名古屋と東京間は、40分で行き来ができる。名古屋に将棋会館があれば、遠征する負担はずいぶん少ないかどうかは疑わしい。しかし、愛知県の大村秀章知事は記者会見で名古屋に将棋会館をつくる構想を披露した。また同日、名古屋市の河村たかし市長も市で同様の考えがあると表明した。こういう話は、県民も市民であっても、反対する人はいない。政治家の点数稼ぎとして藤井七段への便乗だ。大村知事と河村市長は、仲が悪かったと思っていたが、こういう話は別腹のようだ。名古屋将棋会館の話について、「将棋ブームに貢献する藤井七段がいる名古屋にあっても不釣り合いではないと思う。県としても取り組みたい」と意欲。一方、河村市長も「名古屋本部を作りますよ。名古屋城の近くがいいんじゃないですか」と述べ、「ええ場所で藤井さんが対局できるように」と地元での活躍に期待を寄せ、日本将棋連盟に打診したという。政治家になるには「乞食が茶碗の音で目を覚ます」という研ぎ澄まされた感覚が必要なようだ。

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2018年4月16日 (月)

「藤井聡太は強いから勝つ」

67996_ext_06_0   愚生は、少年時代を雪深い北陸に育った。冬の遊びと言えば戸外のスポーツとしてスキーもあった。しかし、戦後生まれといえ昭和二十年代の初期は、コッペパンの配給がされていた。そして、米国で廃棄するような脱脂粉乳を溶かしたものを、牛乳瓶に詰めて飲んだ時代だ。長靴を買うのがやっとの時代に、スキー靴やスキーを買ってもらえる子供は少数だった。そういう訳で、豪雪地帯の冬と言えば、室内で遊べる将棋やトランプくらいしかなかった。そのせいで、愚生も小さい頃から将棋を指すことが多かった。愚生の頃は、大山十五世名人が四間飛車で他の棋士を圧倒していた時代だ。居飛車穴熊などの戦法が確立していなかったせいもあって、当時はプロでも振り飛車党が多かった。その後、居飛車党の中原十六世名人の出現で、プロの将棋はまた居飛車に回帰していった。ところで、将棋界の「藤井聡太」はなぜ将棋に勝てるのかという記事があった。強いから勝つのだろうが、そう書いてしまってはコラムにはならない。東大卒の片上大輔6段は、いま将棋界は、400年以上の歴史の中でも劇的な出来事が相次いでいるという。彼のいう出来事とは、コンピュータソフトが佐藤天彦名人に勝利した事実だ。人工知能(AI)が人間の能力を凌駕するのなら、棋譜を売り物にするプロ棋士など不要だという意見もある。そして、彗星のように現れた中学生棋士の藤井聡太六段がプロデビューして以来、最年少記録を次々に塗り替えていった。藤井聡太六段は、将棋のルールを覚えてから10年程度の少年だ。その彼に、長年プロとして活躍して鍛えてきた棋士が、次々に敗れた。それは将棋に勝つには経験値ではない。最善手をいかに積み重ねていくかという、情報処理能力が重要だということだ。経験や感覚、勘より、緻密さが求められる。ただ、藤井は小学生時代からプロも交えた詰将棋大会での優勝者だ。だから、終盤力は圧倒的に強い。これは、限られた場面に閉じれば、コンピュータソフトと同様に圧倒的な分析処理能力を持つからだ。片上は、藤井の将棋を見ていると、あらゆる局面で指し手をひたすら理詰めで選ぶ。そして、全く未知の局面でも、藤井はひたすら指し手を読み、感覚で指すことはない。その指し手は、コンピュータソフトが選ぶ手と近い。つまり、プロなら誰もが思いつく感覚的な手など指さずに、将棋を確実に勝つ最善手を選ぶ。それは、正確な読みに支えられ、数十手も先を見通すからだ。もちろん、全てがコンピュータソフトと同じではないが、結果として求められる成果は同等に出す。愚生はここまで、コラムの骨子を読んで思ったことは、要するに藤井聡太は将棋が強いということだ。プロ棋士は何手も先を読むのだろう。ただ、藤井ほど先を読める棋士がいない。将棋のような緻密なゲームは、情報処理能力が強く求められる。大局観や棋風、攻め将棋や受け将棋など、指し手を縛る要素などあってはならない。確実に勝てる正しい指し手だけを、どこまで正確に読み解くかが重要なのだ。片上のコラムは、いろいろと引用してはあったが、一行に要約すれば、「藤井聡太は強いから勝つ」という駄文だった。

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2018年3月22日 (木)

将棋順位戦インターネット中継のAbema.TV

Images_2  今期の将棋の順位戦の「A級」は、最終戦を終えて11人のうち上位6人が、6勝4敗で並ぶ大混戦となった。そのため、名人戦の挑戦者を決める史上初の6人によるプレーオフが行われた。昨日、羽生竜王がこのA級順位戦プレーオフで、稲葉八段位勝ち名人戦七番勝負の挑戦者に決まった。羽生竜王と言えば、過去タイトル獲得は歴代第一位の通算99期にもなる。今度の名人戦は、100期目をかけた戦いになる。愚生は、昨日のAbema.TV(アベマTV)で放送されていたLIVE中継を見ていた。郷田九段の解説では、午前10時に始まった対局は中盤までは互角の争いとなっていた。しかし、終盤は羽生竜王の優勢とのことだったから、羽生竜王の勝利を確信していた。来月から始まる名人戦七番勝負では、一昨年の名人戦でタイトルを奪った佐藤天彦名人との返り咲きの戦いだ。愚生はどちらの贔屓でもないが、やはり羽生さんが挑戦者となると注目度は高い棋戦となる。楽しみな名人戦になった。羽生竜王は、意気込みを聞かれて「機会に恵まれたので、コンディションを整えて臨みたい。タイトル戦通算100期は、一つの目標としてやっていければいいと思います」との淡々としたコメントだった。ところで、愚生は昨年までインターネット中継のAbema.TVを知らなかった。名人戦は二日制。将棋の順位戦といっても持ち時間各6時間だから、午前十時に開始しても勝敗は深夜になることも多い。こういう番組を地上波やBSで放送することは無理だ。しかし、チャネル数が無限に近いインターネット中継なら可能だ。今回のプレ―オフ戦の番組アクセス数は、5万~10万くらいだったから、相当の数の視聴者がいたことになる。こうなると、NHKBS放送で名人戦の一部(二時間程度)だけの放送など無用の長物となる。なにもコストの高いNHKBS放送などで放映する必要はない。確かに、インターネットを使いこなせない人は、番組を視聴できないという声はある。しかし、個人の株の売買でインターネット取引をしない人はいない。そのために、老骨に鞭を打ってパソコンの使い方を覚えた老人は多い。金儲けとなれば、どんな苦労もいとわない人は多い。タイトル戦や順位戦など、プロ棋士の将棋を家にいてLIVEで観戦できるなどひと昔前なら夢物語だった。インターネットの普及が、世の中を大きく変えたことを痛感する。そう考えるとファイブGという次の世代を担う通信規格に移行するにあたって、投資冥利に尽きる企業もおのずと知れてくるような気がする。

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2018年3月18日 (日)

藤井聡太という天才棋士

A40bd7b1f218ba3ee27e89c1629de550_0f 朝AbemaTVを覗くと「藤井聡太四段(当時) 炎の七番勝負」の第七局が放送されていた。これまで、五勝一敗と勝った藤井六段が、羽生善治三冠挑戦する。結果は、藤井六段が羽生三冠に勝って六勝一敗とした。愚生のような棋力のない者でも、藤井六段の棋譜から想像を超える天才だと痛感する。これは公式戦ではないが、藤井聡太六段が7人の先輩プロ棋士と対決するAbemaTV将棋チャンネルの対局企画戦だ。解説には、佐藤天彦名人と阿久津八段という将棋界のトップ棋士が当たった。序盤から激しい展開になったが、慌てることもなく落ち着いて指し続けた藤井六段が徐々に優勢となった。ミスなく指し切った完勝譜で、将棋界全体が驚きを持って勝利を眺めただろう。藤井六段は、この後も勝ち続け、CⅡ組を全勝で終わらせた。どうも藤井六段がいる組のメンバーとは手合いが違うようだ。A級で戦っても指し分け以上の星を上げる気がする。解説を務めた阿久津主税八段は「完勝譜だったんじゃないか」と説明した。また佐藤名人も「ミスがない指し手を積み重ねていた」と、一局に垣間見えた実力を認めた。敗れた羽生三冠自らも「非常に攻守バランスよく指された」とのコメントだった。藤井六段の七番勝負は、プロ棋士やファンの予想を大きく上回る6勝1敗で終わった。羽生三冠は「すごい人が現れたなと思いました。今の藤井さんはかなり完成されているというか、しっかりしているので、私がプロに成り立ての時と全く違う」と、同じ中学生デビューした当時の自分と比較した。ここ一年の藤井六段の戦績をみれば、彼の実力は疑う余地はない。今年中にタイトルを取ってもおかしくはない。物が違うという称賛の表現があるが、正に藤井六段に当てはまる。三浦九段の冤罪事件から、将棋界の棋士の低俗さに呆れてテレビ対局を見ることはしなかった。しかし、藤井聡太という天才棋士が現れてすっかり将棋の魅力に取り込まれた。ところで、インターネットの普及で地デジなど既存のテレビの役割は終えた気がする。「NHKから国民を守る党」という政党まである。NHKの受信料制度という悪法については、多くの国民や視聴者が真剣に考える機会が必要だと思う。

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